【絶景の湯】太平洋を眺めるインフィニティ温泉の先進地“東伊豆”へ ホテルニューアカオ<静岡・熱海温泉>(1)
海との一体感を楽しめる「海へ続く湯船」。現在は柵がある。正面に霞んで見えるのは初島
岩壁を背に広がる相模灘、初島や遠く房総半島も望む
トンネルを抜けると海だった。映画やアニメのオープニングにありそうな狭いトンネルを抜けると、断崖の先に強い日差しに照らされた相模灘が広がるロケーション。その断崖に張り付くようにホテルニューアカオが立っている。日常から非日常へ、景色も気分も一瞬で切り替わった。
この景色を前に露天風呂を造れば、自ずと海と一体になれるだろう。と言うのは簡単だが、ここは険しい絶壁。ホテルのフロントは17階。そこから下って14階〜3階に客室階が続き、15階に露天風呂を備えた大浴場「スパリウムニシキ」があるという構造だ。ウェルカムドリンクも早々に飲み干し、早速、大浴場へ下りた。

断崖を巧みに利用して立つ建物は、船をイメージした外観。屋上庭園からは溶岩が形成した東伊豆の地形がよくわかる

朝夕で男女が入れ替わる「スパリウムニシキ」の露天風呂は、一方が海と肩を並べる「海へ続く湯船」、もう一方が段々畑のように三つの湯船を段違いに並べた「断崖の段々湯」。流行(はやり)のインフィニティデザインに魅了されるなら前者だ。
「海へ続く湯船」は、文字通り視界いっぱいに海が広がる。立ち上がって荒々しい海岸線を眺めるのも希(まれ)な体験だが、今は海との一体感に浸りたくて湯船に深く身を沈める。波は穏やか。あの小さな島影は初島だろうか。漁船がゆっくり動いている。この時期はどんな魚が旬なのだろうか。右手には東伊豆の海岸線が続いている。夜はさぞかし星もきれいだろう。朝日も見てみたい……。雄大な海を目の前にして想像が膨らんだ。
もう一方の「断崖の段々湯」は、大きく枝を伸ばした松の木が海景に風雅を添えていた。柱と壁と屋根が額縁の役目を果たし、一幅の日本画のようでもあった。
文/渡辺貴由 写真/齋藤雄輝ほか
太平洋を眺めるインフィニティ温泉の先進地“東伊豆”へ ホテルニューアカオ<静岡・熱海温泉>(2)へ続く(10/7公開)

「断崖の段々湯」の内風呂も、ガラス窓いっぱいに海が広がる

1段目、2段目、3段目へと湯が流れ落ちる「断崖の段々湯」
周辺観光👟
オーシャンスパ Fuua
熱海駅からシャトルバスで約10分、ATAMI BAY RESORT KORAKUEN(アタミ ベイ リゾート コウラクエン)にある日帰り温泉施設。露天立ち湯の深さは約1.1メートル。大人の胸のあたりまでの深さがあり、湯船の縁に肘をかけて湯に身を委ねると、海との一体感が増す。内湯やサウナからの眺めも良い。
■10時~21時/9月28・29日、2027年1月5・6日休/3230円(土・日曜、祝日、特定日は割増料金あり、17時以降は料金が異なる)/熱海市和田浜南町10-1/TEL:0557-82-0123


黒根岩風呂
北川(ほっかわ)温泉の海岸にある共同浴場。キャッチフレーズ「アメリカを見ながら入る野天風呂」の通り、男女別の露天岩風呂につかると、水平線と同じ目線で海を眺められ、波しぶきが間近に迫る。全身で潮風を感じながら貴重な体験を。
■10時~17時45分/荒天時休/700円/東伊豆町北川/TEL:0557-95-0700(東伊豆町観光協会)

TEL:0557-83-6161
料金(税込み)
素泊まり 平日✕/休前日✕
1泊朝食 平日✕/休前日✕
1泊2食 平日1万9750円~/休前日2万5650円~
※ひとり泊は1泊2食3万250円〜
客室:全353室
泉質:ナトリウム・カルシウム―塩化物泉
日帰り入浴:13時~17時(時期により異なる)/無休/2500円(土・日曜、祝日、特定日は3000円)
交通:東海道新幹線熱海駅から送迎10分/東名高速厚木ICから53キロ
住所:熱海市熱海1993-250
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年10月号)
(Web掲載:2026年10月6日)


Tweet
Share