【ロープウェイで秋絶景】国内唯一の2階建てゴンドラで標高2156メートルへ 新穂高ロープウェイ(1)<岐阜・高山市>
紅葉と雪化粧した槍穂高連峰。槍ヶ岳が鋭くそびえる
屋上展望台「AlpScape」から360度の絶景を望む
北アルプスの山々に抱かれた奥飛騨温泉郷。その最奥に位置する新穂高ロープウェイは、第1ロープウェイと第2ロープウェイの二つを乗り継ぐと、全長約3170メートル、高低差は約1040メートルに及ぶ。近年は施設のリニューアルも進む。
新穂高温泉駅から第1ロープウェイ約4分で鍋平(なべだいら)高原駅に着き、しらかば平駅まで3分ほど歩く。第2ロープウェイのゴンドラは、客室が上下2層に分かれた2階建て。国内で2階建てゴンドラに乗れるのはここだけと知り、期待が高まる。しらかば平駅を出たゴンドラはふわっと宙に浮き、スムーズにぐんぐん高度を上げていく。景色が後ろに遠ざかり、大きな窓からはどこまでも続く濃い緑と深い谷、北アルプスの山々の稜線が見える。紅葉の見頃にはダケカンバなどが紅葉し、山全体を鮮やかな黄や赤に染め上げることだろう。標高差があるので、山麓の緑、紅葉、時期によっては山頂の雪という色彩のグラデーションや、季節の移り変わりを感じることができそう。

第2ロープウェイの2階建てゴンドラ

紅葉に彩られた北アルプスを眺めながら空中散歩
「一面に広がる紅葉を見下ろすことができ、紅葉のじゅうたんの上を空中散歩しているような感じがします」と、ロープウェイを運営する奥飛観光開発マーケティングセールス部の村田実桜さんは、ゴンドラから見る紅葉の魅力を話してくれた。
約7分で山頂駅の西穂高口駅に到着。山頂駅の標高は2156メートル。気温は下よりも10度ほど低く、空気がひんやりしている。秋に訪れるなら、防寒着を忘れないようにしたい。
昨年7月にリニューアルした屋上展望台「AlpScape(アルプスケープ)」に出ると、非日常的な景色が待っていた。視界が360度開け、間近に迫る西穂高岳や笠ヶ岳、槍ヶ岳など3000メートル級の名峰が連なる北アルプスの大パノラマが広がる。登山しなくても気軽に山上まで来られ、雄大な景色を味わえるのがうれしい。

西穂高口駅の展望台「AlpScape」。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星として掲載された絶景が広がる
展望台から遊歩道が整備された「頂(いただき)の森」へ。山の空気と木々の香りを感じながら原生林の森を散策すると、すがすがしい気分になった。展望デッキ「槍の回廊」は、ブーメランのようにせり出している。そこから眺める槍ヶ岳の雄姿も格別だ。

「頂チュロス」や「頂ソフト」を食べながら、「頂の森」でひと休み
文/出口由紀 写真/奥飛観光開発
【ロープウェイで秋絶景】国内唯一の2階建てゴンドラで標高2156メートルへ 新穂高ロープウェイ(2)<岐阜・高山市>へ続く
ロープウェイデータ
◉全長(傾斜長):計3171m
◉高低差:計1039m
◉所要時間:計25分
営業:8時30分~16時45分(10月の土・日曜、祝日は8時~。季節により異なる)/点検日、荒天時休
料金:片道2400円、往復3800円(新穂高温泉駅―西穂高口駅)
交通:高山線高山駅からバス1時間40分、新穂高温泉駅下車すぐ/中部縦貫道高山ICから60キロ
TEL:0578-89-2252
※記載内容は掲載時のデータです
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(出典:旅行読売2026年11月号)
(Web掲載:2026年10月16日)


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