【ロープウェイで秋絶景】気軽に乗り継ぎ、秋の古刹で特別拝観 叡山ケーブル・ ロープウェイ(1)<京都・京都市>
叡山ロープウェイは30人乗り。15分に1本運行する
伝教大師・最澄が創建した天台宗の総本山、比叡山延暦寺
伝教大師・最澄(さいちょう)が創建した天台宗の総本山、比叡山延暦寺。東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3区域に分かれた境内で、最北の横川区域は紅葉の名所として知られている。2025年開業100周年を迎えた叡山ケーブルから叡山ロープウェイに乗り継いで参拝。帰路は坂本ケーブルで反対側の琵琶湖へ下りる、比叡山横断の日帰り旅に出かけた。
叡山電車と叡山ケーブルは、洛北の観光開発と、比叡山延暦寺への参拝・登山を目的として、1925年に開業した。
乗車前に、ケーブル八瀬(やせ)駅に隣接する「八瀬もみじの小径(こみち)」を散策。約300メートルの回遊路沿いにモミジが群生し、手軽に紅葉観賞を楽しめる。

秋色をまとうケーブル八瀬駅

10分ほどの散策を楽しめる八瀬もみじの小径
乗り込んだケーブルカーは、深緑の比叡山を思わせる落ち着いた緑色の車体が印象的。小径の紅葉に見送られ、ケーブルカーでは日本一の高低差を誇る最大勾配約27度の急傾斜をぐんぐんと上っていく。
「車両が行き交う場所は、視界が開けて京都市街が見えますよ」と鋼索(こうさく)駅長の今井祥之さんが話していたように、寺社が点在する京都の街が、木々の向こうに小さく見えた。

叡山ケーブルは、直径40ミリの太い鋼鉄製ロープに引かれて山上へ

乗車記念にもらえるロープウェイカード
ケーブルカーとロープウェイは26年、「叡山反景(はんけい)」をコンセプトに車内天井を鏡面素材に改装した。木々や街並みがゆらゆらと映り、幽玄さが漂う。10月上旬から約2週間、頂上から麓まで順を追って色付く沿線の紅葉が華やかに映りそうだ。
ケーブル八瀬駅を出発し9分で561メートルの高低差を駆け上がり、ケーブル比叡駅に到着。徒歩すぐの場所に叡山ロープウェイ乗り場はある。

ケーブルカーとロープウェイの鏡面素材の天井にも注目 Rendering©GK-DSH2025
ロープウェイは28年に開業したものの、太平洋戦争の影響で一度撤去され、56年に移転・再建された。森の中、ゴンドラは木々を切り開いた一筋の空間を真っすぐ上っていく。見下ろす市街は、まるで航空写真のよう。
比叡山頂駅で下車すると、「涼しい!」という乗客の声が聞こえた。ケーブル八瀬駅から標高が約710メートル上ると気温は約4.3度下がり、涼やかな風にも高低差を実感した。
文・写真/児島奈美ほか
【ロープウェイで秋絶景】気軽に乗り継ぎ、秋の古刹で特別拝観 叡山ケーブル・ ロープウェイ(2)<京都・京都市>へ続く(10/14公開)
ロープウェイデータ🚡
[叡山ロープウェイ]
◉全長(傾斜長):486m
◉高低差:131m
◉所要時間:3分
営業:9時15分~17時45分/2027年1月4日~3月26日休
料金:片道400円、往復800円
交通:叡山ケーブルケーブル八瀬駅からケーブル9分、ケーブル比叡駅下車すぐ
TEL:075-781-4338(京福電車鋼索係)
[叡山ケーブル]
営業:9時~18時/2027年1月4日~3月19日休
料金:片道600円、往復1200円
交通:叡山電車叡山本線八瀬比叡山口駅から徒歩5分。周辺に駐車場はないため公共交通機関などを利用
TEL:075-781-4338(京福電車鋼索係)
※記載内容は掲載時のデータです
(出典:旅行読売2026年11月号)
(Web掲載:2026年10月13日)


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