新鮮、美味い、楽しい 全国の港町食堂11選（2）～市場の食堂 金目亭、やまろく苑他～
港町は古くから各地の海の玄関口として多くの人でにぎわい、豊かな魚介類が集められてきました。冬は一年の中でも特に海の幸がおいしい季節。全国の港町食堂を巡り、その土地ならではの旬の味を堪能してみませんか。
市場の食堂 金目亭＜静岡・下田＞
とれたてのキンメダイ3種を味比べ
道の駅開国下田みなとの向かい、下田市魚市場内にある。場内から仕入れる魚は鮮度がよく、リーズナブル。屋号の一部にもなっているキンメダイが売り物だ。一番人気の金目三食丼は、地キンメダイ、平キンメダイ（ナンヨウキンメ）、トロキンメダイ（フウセンキンメ）、ハシキンメダイなど、その日に揚がったキンメダイから3種を使い、味比べができる。あぶり金目丼（1760円）や１尾丸ごと使った金目姿煮定食（2200円）などもある。とれたての地魚を盛った地魚刺身定食（1760円）も好評だ。
営業：7時～9時30分、11時～14時45分／火曜休
交通：伊豆急行線伊豆急下田駅から徒歩11分／西湘バイパス早川ICから国道414号経由45キロ
住所：下田市外ヶ岡1-1
問い合わせ：TEL0558-22-6314
やまろく苑＜新潟・寺泊＞
寺泊名物の紅ズワイガニに舌鼓
たくさんの鮮魚店が並び、「魚のアメ横」とも呼ばれる市場通り沿いに立つ。最も注文が多いというカニめし定食は、炊き込みご飯の上に紅ズワイガニのむき身がのったカニめしをメインに、刺し身や煮物が並び、ボリューム満点。カニが丸ごと付いた市場定食（1980円）や鮮度自慢のお刺身定食（1430円）もある。カニや魚がたっぷり入った番屋汁は、すべての定食に付く。1階の鮮魚店では、大鍋でゆでた紅ズワイガニ（800円～）など、土産に喜ばれそうなものも数多く販売している。
営業：10時～16時／無休
交通：越後線寺泊駅からバス15分、寺泊大町下車徒歩5分／関越道長岡北スマートICから国道403号経由27キロ
住所：長岡市寺泊下荒町9772-38
問い合わせ：TEL0258-75-3161
お店のホームページはこちら
浜のうたせ＜和歌山・箕島＞
紀伊水道の海の恵みを伝統の漁法で
有田箕島漁協が運営する海鮮市場内の食堂。一番人気は「うたせ」と呼ばれる伝統的な漁法で水揚げされ、漁獲量日本一を誇るタチウオ。タチウオの刺し身や旬の魚が入った季節の海鮮丼は、大きなネタが丼からあふれそうなほど盛られている。タチウオと天然エビの天ぷらがドンとのった天丼（1780円）や、タチウオを骨ごとすり身にして揚げたホネク天（400円）などメニューは豊富。
食堂の隣の市場には、揚がったばかりの魚介類が並ぶ。ここでもタチウオやタイ、シラスなどが人気。タチウオの浜焼きや紀州名物のなれずし、エビせんべいなど海鮮グルメの食べ歩きにも土産もの選びにも最適だ。
営業：10時～13時30分（土・日曜、祝日は～14時30分）※市場は9時～18時／水曜休 交紀勢線箕島駅からタクシー10分／阪和道海南ICから国道42号経由16キロ
住所：有田市宮崎町2489
問い合わせ：TEL0737-23-7138
お店のホームページはこちら
御食事処 あしずり＜高知・土佐清水＞
南国土佐のサバやカツオを堪能できる
足摺岬（あしずりみさき）の付け根に位置する土佐清水の漁協では、熟練の漁師が黒潮の流れが速い近海で釣り上げたゴマサバを「清水さば」としてブランド化している。サバは鮮度が命だけに、刺し身やタタキで味わえるのは漁港直送の店ならでは。通年食べられるが、秋から春先にかけて特に脂がのり、旬を迎える。サバ以外にも、土佐名物・カツオの塩タタキ（700円）やウツボの天ぷら（550円）など自慢の海鮮メニューがそろう。店内はテーブル席と座敷があり、多くの市民や観光客でにぎわっている。
営業：11時～14時、17時～20時／不定休
交通：土佐くろしお鉄道中村駅からバス55分、プラザパル下車徒歩3分／高知道四万十町中央ICから国道56号経由78キロ
住所：土佐佐清水市元町3-15
問い合わせ：TEL0880-82-0825
お店のホームページはこちら
新鮮、美味い、楽しい 全国の港町食堂11選（3）～御食事処 さかゑや、よしだ会館他～ へ続く（3/14公開）
※料金等すべて掲載時のデータです。
（出典：「旅行読売」2024年3月号）
（Web掲載：2024年3月8日）
Tweet
Share