新鮮、美味い、楽しい 全国の港町食堂11選(1)~北のどんぶり屋 滝波食堂、たからや食堂他~
港町は古くから各地の海の玄関口として多くの人でにぎわい、豊かな魚介類が集められてきました。冬は一年の中でも特に海の幸がおいしい季節。全国の港町食堂を巡り、その土地ならではの旬の味を堪能してみませんか。
北のどんぶり屋 滝波食堂<北海道・小樽>
好みのネタを選んで作る豪華丼
小樽駅に隣接した小樽三角(さんかく)市場内にある。生きた毛ガニや花咲カニなどを扱う鮮魚店が運営しているだけに、鮮度と味には定評がある。名物の元祖わがまま丼は、イクラ、生ウニ、カニ、ホタテなど10種前後のネタから3品または4品を選ぶスタイル。丼の中の北海道産米ななつぼしが見えないほど豪快に盛り付け、食欲をそそる。生うに丼(時価)など、1品のみの丼や定食もある。小樽の地魚として知られ、冬に多くとれる八角(トクビレ)の刺し身(1100円)も味わいたい。
営業:8時~17時/元日休
交通:函館線小樽駅からすぐ/札樽道小樽ICから国道5号経由4キロ
住所:小樽市稲穂3-10-16三角市場内
問い合わせ:TEL0134-23-1426
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たからや食堂<宮城・松島>
宮城県産の極上カキを生やフライで
松島海岸駅前にある1932年創業の食堂で、朝、塩釜魚市場で仕入れた新鮮な魚介類を使った料理が自慢。冬の味覚のカキも宮城県産で、鮮度や粒の大きさにこだわり、素材本来のうまみが楽しめる。しょうゆやレモンをかけて食べるのがおすすめというカキフライと生ガキが味わえる生牡蠣セットをはじめ、カキ(生または焼き)が20個のったメガプレート(3000円)、海鮮丼と生ガキがセットになったよくばり定食(2500円)などが人気。米は契約農家のひとめぼれを使用する。
営業:10時~14時30分/水曜休
交通:仙石線松島海岸駅からすぐ/三陸沿岸道路松島海岸ICから県道144号経由3キロ
住所:松島町浪打浜10
問い合わせ:TEL022-354-2520
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喰い道楽すみよし<茨城・那珂湊>
アンコウのフルコースと焼きそばが名物
冬の味覚であるアンコウ鍋は、地元の黒澤醤油(しょうゆ)店のしょうゆをベースにしたさっぱりとした味が特徴。4種のコースがあり、鍋のほか、あん肝焼き、卵巣の天ぷらなどのアンコウ料理が付く全7品のフルコースのほか、鍋と地魚の刺し身、天ぷら、煮魚のいずれかがセットになったコースもある(2人前から、3月中旬まで)。1958年頃から提供を始め、いまや地域のB級グルメになっている那珂湊焼きそば(605円~)は、もちもちとした食感の太麺が特徴で、しょうゆ味とソース味の2種がある。
営業:11時~15時/火曜休
交通:ひたちなか海浜鉄道那珂湊線那珂湊駅から徒歩10分/東水戸道路ひたちなかICから国道245号経由5キロ
住所:ひたちなか市湊中央1-5-12
問い合わせ:TEL029-262-3551
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小田原漁港 さじるし食堂<神奈川・小田原>
見た目も食感もユニークなアジフライ
創業1587年の水産仲卸、鮑屋(あわびや)のグループ会社が運営。小田原漁港で多く水揚げされるアジを中心に新鮮な魚が味わえる。看板メニューの半生アジフライ御膳は、板前さんの絶妙な火入れ加減により生まれ、「外はサックリ、中はしっとり」の独特な食感が絶妙。小田原味噌(みぞ)を使った味噌ダレやポン酢をかけて食べる。丸ごと1尾使用したアジを中央に、その日に水揚げされた鮮魚をオリジナルうま味しょうゆで漬け込んだ漬けをたっぷりと盛った特撰さじるし海鮮丼(1800円)も、おすすめだ。
営業:11時~15時30分/年末年始休
交通:東海道線早川駅から徒歩7分/西湘バイパス早川ICから国道135号経由1キロ
住所:小田原市早川1-4-10
問い合わせ:TEL0465-20-7977
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新鮮、美味い、楽しい 全国の港町食堂11選(2)~市場の食堂 金目亭、やまろく苑他~ へ続く(3/8公開)
※料金等すべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年3月号)
(Web掲載:2024年3月7日)