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鞆の浦の絶景を眺めながら楽しむ絶品の鯛料理【港町食堂】

場所
> 福山市
鞆の浦の絶景を眺めながら楽しむ絶品の鯛料理【港町食堂】

煮付け、刺し身など4品から好みの料理を選べる定食

 

瀬戸内を往き交う数多の船を古くから見守り続けてきた港、鞆の浦

「潮待ちの港」として栄えた鞆の浦は、瀬戸内を往き交う数多(あまた)の船を古くから見守り続けてきた。

海運要衝の地は瀬戸内海の新鮮な魚が豊富に水揚げされる好漁場でもある。なかでも全国的に有名なのは、「鞆の浦のタイ」だろう。潮流の速い海で育ったタイの身は、甘くプリプリと弾ける歯応えで絶品だ。

そんなおいしいタイを、鞆の浦に浮かぶ仙酔島(せんすいじま)と弁天島の絶景を眺めながら味わえるのが「千とせ」。港町の風情を感じさせる店構えで、メニューには名物の鯛めし(770円)や寒い日にうれしい鯛そうめん(1650円)などが並ぶ。どれを食べるか迷ったら、「選べる鯛定食」(2品1760円、3品2475円)がおすすめだ。プリッとした歯応えの刺し身、カラッと揚がった天ぷら、煮付け、塩焼きの全4品の中から好みに合わせて選び、鯛めしとセットで楽しめる。

古い港町に溶け込んだ店構え
穏やかな鞆の浦の風景

鯛料理を堪能したら、港町に散歩に出かけよう。江戸時代から航路と港を見守ってきた「常夜燈」や石積みの「波止(はと)」、そして昔ながらの町家の姿が今も残っており、瀬戸内海独特の近世海運文化を肌で感じることができる。

文/阪口 克


鯛めし・鯛料理「千とせ」
営業:11時30分~14時30分、18時~20時(月曜は昼のみ)/火曜(祝日の場合は木曜)休
交通:山陽新幹線福山駅からバス30分、鞆の浦下車徒歩5分/山陽道福山東ICから国道182号経由15キロ
住所:福山市鞆町鞆552-7
問い合わせ:TEL084-982-3165

※料金等すべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年3月号)
(Web掲載:2024年3月1日)


Writer

阪口 克 さん

奈良県出身。航空会社機内誌や、多くのアウトドア雑誌で取材と撮影を担当する。オーストラリア大陸1万2000キロを自転車で一周し、帰国後フリーランスに。自宅は家族・友人とDIYで建築。旅と自然の中の暮らしをテーマに活動。著書に「家をセルフでビルドしたい」(草思社文庫)「冒険食堂」(ヤマケイ新書)「焚き火のすべて」(草思社)など。

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