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のんびりクルーズを満喫 バイキング・エデン乗船記(2)

場所
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のんびりクルーズを満喫 バイキング・エデン乗船記(2)

広々としたデッキで潮風を浴びながら、爽快な気分でランチを楽しむ

食事にイベント、バンド演奏と退屈しない船上生活

のんびりクルーズを満喫 バイキング・エデン乗船記(1)から続く

3日目は韓国・釜山に向けて終日、航海だったが、考えてみれば、丸2日間、船から出ていないのにまったく退屈しない。部屋のベッドやソファでごろごろ、船内のラウンジやブックコーナーでコーヒー片手に本を読む。船内のあちこちで行われているイベントや音楽演奏、土産物などの店をのぞいてみる。プールサイドの長いすに寝転んで海を見る。こんなにのんびりしたのはいつ以来だろう。

船内では乗客が気軽に参加できるイベントも
バンドの演奏も楽しめる

食べる、食べる、食べる

あらゆる国の料理を味わえる
中華料理も豊富に

船内には予約が必要なレストランをはじめ食事ができる場所が多数ある。先に触れたイタリアンレストランと、オリジナルコース料理が有名なレストランは乗船してすぐ予約を入れた。あっという間に埋まるらしいのでスピードが勝負だ。このほか、ビュッフェレストランや日替わり麺コーナー、軽食が食べられるラウンジやバーなどもある。

実は、ほとんど船に乗りっぱなしなので、途中でおなかがすいたらどうしよう、とスナックなどを持ち込んだが、全然必要なかった。むしろ食べる場所やジャンル、メニューが多くて食べきれない。

新鮮なサーモンも
サラダも多彩に

朝食も含めて一番利用したのがビュッフェだ。洋食、和食、中華と何でもあるのだが、エビやサーモン、アワビなどが食べ放題のノルディックランチや地中海ランチなどのイベント日もあり、毎日通っても全種類食べるのは無理そう。一口ずつ、と思っても皿が大盛りになってしまう罠も・・・いや、自分の責任なのだが、罠としか思えない。

多様なメニューでビールもすすむ
海の幸もたっぷりと

食事は全般的に素材を生かした味付けで、おいしくいただいた。寄港地で食材を調達することもあるそうだ。がんばっても1日に食べられる量には限りがある。とうとう日替わり麺は食べられなかった・・・残念。

初の韓国も堪能

色鮮やかな家が立ち並ぶ甘川文化村
甘川文化村は街全体がアートのよう

4日目にようやく地面を踏んだ。この日は韓国の釜山でオプショナルツアーに参加した。これも料金に含まれるツアーで、朝、下船してバスで甘川(カムチョン)文化村と五六島(オリュクト)を巡る。日本語ガイド付きだったが、英語ガイドのグループもある。

実は韓国訪問は初めて。言葉もわからないので、ガイド付きはありがたい。甘川文化村は山肌に広がる家がそれぞれ鮮やかな色で彩られ、街全体がアートのような不思議な空間となっている。路地が迷路のように走る町中にはおしゃれなカフェなどもあり、観光客でにぎわう。しかし、もともと朝鮮戦争から逃れた人々が移り住んだ貧しい地区だったそうで、ガイドの説明で歴史を知ると、風景も少し変わって見える。

海にせり出した五六島のスカイウォーク
足元のはるか下に海が見える

その後、五六島に移動し、海にぽつぽつと並ぶ島々を見学。海にせり出したスカイウォークは眺めが最高だが、床がガラス製で、足元はるか下に海が見えてちょっと怖い。床を傷つけないように靴にカバーを付けるのだが、「傷がついたらどうなるのか?」と考えると、歩き方も恐る恐る……。

本場の冷麺も堪能

ツアーは昼には終わりだが、せっかく韓国に来たので、出航までの時間を利用して釜山駅までダッシュ。本場の冷麺を堪能し、ショップやスーパーなどをのぞいてお土産も買い込んだ。初韓国は短時間なりにいろいろ楽しめた。でも、グルメも文化ももっと知りたい。また、来よう。

次は何に乗ろうかな クルーズライフにあこがれる

旅もそろそろ終わり。午後はまたプールとジェットバスで体をほぐしてごろごろ(これは結局、毎日のルーチンになった)。夜はのんびりご飯を楽しんで、部屋で暗い海を眺めながら、ぼーっと過ごした。翌朝、熊本県の八代港で下船。大小さまざまなくまモンに出迎えられ、船と別れを告げる。

旅の終わり。あっという間に時間が過ぎていった

長いようであっという間の5日間。予定を詰め込みすぎない、のんびり旅が好きな身としては、かなり満足な初クルーズだった。ぜいたくをいえば、寄港地での時間がもう少しあるとうれしかったが、船内生活が快適だったので、あえて降りずに過ごすのも良かったかもしれない。今度はもっと長いクルーズにも挑戦したい。バイキング・エデンにはアジア周遊約1か月の旅もあるらしい。

乗客にはクルーズ通とおぼしき人も多く、おすすめの船や旅の話で盛り上がる場面にも遭遇した。年間を通じてあちこちのクルーズに参加する人もいるという。あこがれるなあ。

心配があるとすれば、自己管理だ。ほぼ食べ放題、飲み放題、だらだらし放題になりそうなので、下船後が怖い・・・・かも。あとは予算か。あ~、そのあたり、通の方々に聞いておけば良かった。次回は絶対聞かなくちゃ(って、もう行く気満々?)。

文・写真/長谷川由紀


バイキング・クルーズ

1997年設立。スイス・バーゼルに本社があり、欧州や米国、アフリカなど世界各地でオーシャンクルーズ、リバークルーズ、エクスペディション(探検)クルーズなどを展開している。北欧文化に基づいたデザインや環境、サービスで知られる。2024年11月にバイキング・ジャパンを設立し、日本発着の運航を開始した。

バイキング・エデンはオーシャンクルーズ船で2017年就航。欧州のクルーズや中国発のクルーズなどに続いて日本発着クルーズに導入された。総トン数4万8000トン、全長227メートル、全幅29メートル。乗客定員は930人。全客室数465室。

※記事内容は掲載時のデータです。

(Web掲載:2026年2月11日)


Writer

長谷川由紀 さん

神奈川県生まれ。日本、米国、イタリアで育つ。新聞記者生活が長く、国内は新潟、長野、山梨、東北、海外はマニラ、ジュネーブ、エルサレム、カイロ(計2回)に駐在。少々物騒な国、地域を含め国内外あちこち旅してきたが、仕事がらみが大半。これからはゆっくり楽しむための旅をしたい。まずは温泉、山、海、秘境、ダイビング、食、クルーズ・・・・きりがない。

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