新鮮、美味い、楽しい 全国の港町食堂11選(3)~御食事処 さかゑや、よしだ会館他~
港町は古くから各地の海の玄関口として多くの人でにぎわい、豊かな魚介類が集められてきました。冬は一年の中でも特に海の幸がおいしい季節。全国の港町食堂を巡り、その土地ならではの旬の味を堪能してみませんか。
御食事処 さかゑや<鳥取・境港>
鮮度抜群、冬の味覚のカニ料理
日本一のカニの水揚げ量を誇る境港漁港で、地域の人たちに愛される食事処。かつて鮮魚店を営んでいた店主が目利きした海鮮を堪能できる。名物は毎朝、市場で仕入れるカニ料理の数々。冬の味覚の王者・松葉ガニと、みずみずしく甘い紅ガニ(紅ズワイガニ)を、海鮮カニ丼や焼きカニ、カニ刺しなどバラエティー豊かなメニューで楽しめる。松葉ガニは11月~3月、紅ガニは9月~6月がシーズン。
境港漁港ではこのほかにも、マグロやアナゴ、ハタハタ、シロイカなど季節ごとに多様な海の幸が水揚げされる。穴子カツ重(1540円)や秘伝のタレを使った海鮮丼(1540円)、ボリューム満点の刺身定食(2530円)も人気が高い。
営業:11時~14時30分、17時~20時/水曜休、不定期で月2回火曜休 交境線境港駅からタクシー8分/米子道米子ICから国道431号経由22キロ
住所:境港市上道町2184-19
問い合わせ:TEL0859-42-5400
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よしだ会館<大分・佐賀関>
豊後水道が育んだ関アジ・関サバ
佐賀関沖の豊後水道は、瀬戸内海の潮流と太平洋の黒潮がぶつかり合う全国屈指の好漁場。冬に脂がのっておいしいのが関サバの刺し身で、味が濃く歯応えがプリプリして絶品だ。四季折々に様々な魚介類がとれる港町だけに、ほかにも名物が多い。新鮮な刺し身をしょうゆなどのタレで和え、名産の海藻「クロメ」と合わせたリュウキュウクロメ丼(1760円)も冬のおすすめメニューだ。夏には関アジが旬を迎え、こちらも御膳で楽しめる。店内からは豊後水道の絶景が一望できる。
営業:11時~14時30分、17時~20時30分/水曜休
交通:日豊線幸崎駅からタクシー5分/東九州道大分宮河内ICから国道197号経由14㌔ 住大分市大平23-1
問い合わせ:TEL097-576-0288
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お魚処 玄海佐賀・呼子
身が透き通る元祖イカのいきづくり
創業は1969年。活魚問屋直営の店内には大小のいけすが15面も並ぶ。一番人気は何といっても、呼子が発祥とされるイカのいきづくり。玄界灘のきれいな海水を引き入れたいけすで鮮度を保ち、注文を受けてから調理するイカの刺し身は身が透き通る美しさで、コリコリとした食感が最高だ。イカの活きづくり膳は、刺し身のほか、イカしゅうまいやゲソの天ぷらなどもセットになっていてお得。いけすには他にも玄界灘産の旬の魚介類がそろい、刺し身や焼き物、煮物で味わえる。
営業:11時~18時30分(火曜は〜15時30分。17時以降は要問い合わせ)/月曜(祝日の場合は火曜)休
交通:筑肥線唐津駅からバス30分、呼子下車タクシー5分/長崎道多久ICから国道203号経由45キロ
住所:唐津市呼子町殿ノ浦508-3
問い合わせ:TEL0120-03-3913
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※料金等すべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年3月号)
(Web掲載:2024年3月14日)