温泉情緒漂う別府温泉

陽光にきらめく海原、たおやかな名峰を車窓に眺めながら、個性豊かな温泉を訪ねる九州ドライブへ。絶景やイベントを楽しんだ後は、のんびり温泉につかり、そしてご当地グルメに舌鼓。お気に入りの宿から宿へ。気ままなドライブで九州温泉巡りを満喫したい。

筑後川の近く、福岡・大分県境の朝倉市にある。pH8.5以上の弱アルカリ性単純温泉と単純硫黄泉の泉質を併せ持つ。

創業140年。原鶴温泉最古の宿。館内四つの大浴場は滑りにくく冷たくない畳風呂だ。夕食は旬の食材を使った会席料理を味わえる。１泊２食１万6500円～ 、TEL：0946-62-1120 ／大分道杷木ICから４キロ

2022年２月11日～４月３日開催。筑後吉井おひなさまめぐり原鶴温泉のある朝倉市に隣接するうきは市。豊後街道の宿場町として栄えた同市吉井町は、白壁土蔵の町並みが残る。趣ある商家で、歌舞伎などを題材にはぎれなどでくるんだひな人形「おきあげ」と、箱に入った「箱びな」を鑑賞できる。 総合案内所観光会館「土蔵」TEL：0943-76-3980　

別府温泉は「別府八湯」の一つで別府駅周辺に宿が点在し、７種類の地獄を回る「別府地獄めぐり」が有名。泉質は単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉など多彩だ。

別府公園の近くに立つ。二つの浴場の内湯と露天風呂に炭酸水素塩泉の自家源泉をかけ流しにしている。和洋客室のほか、半露天風呂の付く特別室もある。関サバや臼杵フグなど旬の味覚を楽しめる夕食や、手作りにこだわった70種の朝食バイキングも評判。１泊２食２万4450円～、TEL：0977-21-2111 ／東九州道別府ICから５キロ

別府ICから３キロ、ロープウェイに乗ると標高1375メートルの山頂下の鶴見山上権現一の宮に着く。別府湾や由布岳を見渡し、例年12月上旬から３月中旬には条件がそろえば九州では珍しい霧氷が見られる。別府ロープウェイTEL：0977-22-2278

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（出典「旅行読売」2022年2月号）

（ウェブ掲載　2022年2月17日）