ひぜんやの「吉祥の湯」の露天風呂

陽光にきらめく海原、たおやかな名峰を車窓に眺めながら、個性豊かな温泉を訪ねる九州ドライブへ。絶景やイベントを楽しんだ後は、のんびり温泉につかり、そしてご当地グルメに舌鼓。お気に入りの宿から宿へ。気ままなドライブで九州温泉巡りを満喫したい。

熊本・大分県境を流れる杖立川の両岸に湯けむりが上がり、昭和の温泉情緒が漂う。塩化物泉で源泉は98度。

1690年創業の老舗。pH8.5以上の11本の源泉を41の湯船に注いでおり、宿から送迎３分の「吉祥の湯」は九州最大級の露天風呂施設だ。「豊後の湯」はアンチエイジングサウナを備えている。最上階に露天風呂付き客室が２室ある。バイキングレストランでは、山海の幸を使った出来立ての料理を味わえる。１泊２食１万7750円～、TEL：0967-48-0141／九州道日田ICから26キロ

温泉熱を使って蒸した「甘玉子」のようなおもてなしの料理を作ろうと、ティラミス風やあんこ載せなど、宿や飲食店が工夫を凝らしたプリンを考案。温泉街の数店で販売しており、持ち帰りができる店もある。杖立温泉観光協会TEL：0967-48-0206

宮崎きっての観光名所・青島が近く、目の前に太平洋を望む。泉質は炭酸水素塩泉で、肌に優しい「美肌の湯」。

雄大な太平洋を望む二つの展望露天風呂と貸切露天風呂が自慢。源泉かけ流しの露天風呂付き客室も4室ある。「美肌の湯」につかり、刻々と表情を変える海原をひとり占めできる。宮崎の郷土食を生かした料理も楽しみ。１泊２食１万円～、TEL：0985-65-0111 ／宮崎道宮崎ICから21キロ

同ホテルから徒歩15分。国の特別天然記念物の亜熱帯植物群落に包まれ、奇勝「鬼の洗濯板」や神話「海幸彦・山幸彦」にまつわる伝説がある青島神社が鎮座する。

薩摩半島の南端に位置し、錦江湾を望む。名物は「砂むし温泉」。海岸線に湧く食塩泉で温められた砂の中に横たわると体の芯まで温まり、体の老廃物が汗とともに流れ出るという。

全225の客室から錦江湾を望む温泉リゾート。館内にある浴場「眺望の湯」「空中温泉」からの海景も素晴らしい。波音を聞きながら「砂むし温泉」（別途料金）を楽しめる。夕食は、和食、洋食、焼き肉から選べる。どれも地元の旬の食材を使った逸品ぞろい。１泊２食１万6100円〜、TEL：0993-22-2131／指宿スカイライン谷山ICから40キロ


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（出典「旅行読売」2022年2月号）

（ウェブ掲載　2022年2月17日）