北川温泉 月と太陽が魅せる絶景を客室露天風呂で観賞(2)
客室露天風呂で優雅なひと時を
海辺に立つ海一望の湯宿
伊豆半島東海岸の中ほどに湧く北川温泉へやって来た。露天風呂客室に泊まって、のんびりと優雅な時間を楽しむのが目的だ。
訪れた宿は海辺に立つ「月と太陽の宿 北川温泉ホテル」。客室露天風呂はもちろん、海一望の屋上の空中湯園も人気の温泉宿である。
空中湯園は男女入替制で、この日の女性タイムは15時~23時。まずは客室の露天風呂へ入ってから空中湯園へ向かった。
刻々と変わる海景
空中湯園で山向こうから広がる夕焼け空に覆われた海を眺め、時を過ごす。沖合いには、幅100㍍、長さ350㍍もある“根(ね)拵(こさい)網”と呼ばれる定置網がある。北川漁港に水揚げされるのは、アジやメジナ、アオリイカなど。定置網船も見え、夕食の膳に載る鮮魚への期待は高まる一方だった。
ピチピチ地魚が舟盛りに
今回利用した平日限定「露天付客室をお得に♪」プランの夕食は、金目鯛付き海幸御膳。大皿に盛られたキンメダイの姿煮と対面し、その迫力に驚く。舟盛りにはイシガキダイの姿造りも。歯応え抜群で、甘みとうまみ、磯の香りを感じられる。アワビの踊り焼き、海鮮鍋、シラスとサクラエビの炊き込みご飯……。潮騒を聞きながらのんびり食べて、体が海の幸で満たされた。
次こそ、ムーンロード
三日月の夜で、海上に現れる月光の道「ムーンロード」を見られなかったが、翌朝は雨という天気予報が外れ、思いがけず日の出を見られた。こんな時も客室の露天風呂なら、さっと浴衣の帯をとき湯船に入れるのがいい。
文/内山沙希子 写真/齋藤雄輝
<施設データ>
北川温泉ホテル
℡0557-23-2150
(出典 「旅行読売」2020年2月号)
(ウェブ掲載 2020年2月3日)
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