たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

国境の島に博物館がオープン

場所
> 対馬市
国境の島に博物館がオープン

対馬博物館 9時30分~16時30分(最終入館)/木曜休/祝日の場合は翌平日休)、年末年始休/550円(平常展)/
TEL:0920-53-5100


「ユニークな自然と歴史を紹介します」

九州と朝鮮半島の間に位置する長崎県の対馬。この国境の離島に2022年4月30日、対馬博物館が開館した。初代館長となった町田一仁(かずと)館長は、「『対馬を伝え、交わりを生み、つないでいく』をコンセプトにした、地元のユニークな自然と歴史を学べる総合博物館です」とPRする。

同館は、対馬市と長崎県が共同で建設した。旧対馬藩主・宗家に伝わった「対馬宗家関係資料」など11万点以上の資料を収蔵し、そのうちの約5万2000点が国の重要文化財に指定されている。

町田館長

「収蔵品には、朝鮮半島や日本各地との交流の歴史を裏付ける考古資料、美術工芸品や歴史資料があり、自然史資料としては、対馬産のチョウやトンボ、クワガタなどを採集した相浦正信コレクションもありますよ」と町田館長。

「日本と朝鮮半島の中心に位置する対馬特有の自然、朝鮮半島との交流の歴史。そして、そこでたくましく生きた対馬の人々の営みを感じてほしい」と言う町田館長は、「島民にふるさとへの誇りを持ってもらうとともに、観光客の方々には、ここを入り口として対馬を理解してほしいですね」と言葉を続けた。

(出典:旅行読売2022年8月号掲載)


Writer

松本浩行 さん

月刊「旅行読売」の元編集長。在任期間は、2020年3月号から2022年9月号まで。

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています