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春爛漫の伊那で桜観賞とご当地グルメ

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県
> 伊那市
見頃
4月上旬~中旬
春爛漫の伊那で桜観賞とご当地グルメ

二ノ丸と本丸とをつなぐ桜雲橋は高遠城址公園の桜の見所

 

長野県南部の伊那谷にある伊那市は、南アルプスと中央アルプスに挟まれ、市内を天竜川が流れる自然豊かな地。高遠城址をはじめとした桜の名所を訪ね、ご当地グルメを満喫する旅へ。

残雪を冠する中央アルプスに赤みを帯びたタカトオコヒガンザクラが映える

 

伊那市の東にある高遠城址公園は春、桜の名所としてにぎわう。園内には約1500本もの高遠固有種のタカトオコヒガンザクラが咲き、鮮やかなピンク色が美しい。見頃は例年4月上旬~中旬だ。

桜の開花から散り終わりまで、「高遠さくら祭り2023」が開催される。問屋門では夜桜プロジェクターが投影され、幻想的な世界に浸れる。

高遠城址公園周辺には観光スポットが多く、城下町散策もおすすめ。江戸時代、高遠は「高遠石工の里」として知られ、石工たちが各地で活躍した。なかでも名工と呼ばれた守屋貞治の傑作が残る建福寺は、石仏巡礼の聖地として知られる。女性の願いをかなえてくれるという二十二夜様も祀られている。 

高遠藩主・保科氏の菩提寺の建福寺に安置されている西国三十三所観世音菩薩の石仏

 

伊那市高遠町観光案内所では、高遠の石仏を精巧なフィギュアにした「高遠石工石仏ガチャ」を置いている。また高遠城をはじめ、伊那市内の古城の御城印を販売している。

(9時~17時/年末年始休/☎0265・94・1745)

高遠石工石仏ガチャ(1回300円)は地蔵菩薩、不動明王など全8種類
華やかな高遠城の御城印(1枚300円)

 

高遠はそばも有名だ。高遠そばは焼き味噌と辛味大根のおろしで食べるのが特徴。さらに、徳川家にも献上したという銘菓・高遠まんじゅうの菓子店が点在しているので、味比べも楽しい。

伊那市駅周辺では、名物のローメンやソースかつ丼を提供する店も多い。伊那ならではのご当地グルメをぜひ味わいたい。

高遠そば 藩主・保科正之も好んで食したという名物のそば
ローメン 蒸し麺を使い、マトンとキャベツを炒めニンニクを利かせる伊那市のソウルフード
ソースかつ丼 ご飯とキャベツの千切りの上に店ごとに秘伝のソースをくぐらせたカツがのる

 

市内にはほかにも桜名所があるので、桜巡りをしたい。高遠町勝間地区にある薬師堂のシダレザクラは見事。伊那の市街地に向かえば、伊那公園や春日公園も桜の名所として知られる。

伊那公園 約10万平方㍍の広大な公園で、コヒガンザクラなど300本近い桜が植えられている
春日公園 中世の春日城跡を整備した公園で、ソメイヨシノを中心に約200本の桜が彩りを競う

 

高遠城址さくら祭り2023
期間:4月上旬~中旬
時間:8時~17時(最盛期は6時~22時、最終入園21時)
※日没~22時にライトアップ
入園料:500円


<高遠城址公園へのアクセス>
中央線岡谷駅から飯田線45分の伊那市駅下車。徒歩3分の伊那バスターミナルからバス25分、高遠駅(バス停)下車徒歩20分/中央道諏訪ICから国道152号経由30㌔

<問い合わせ>
伊那市観光協会 TEL:0265-96-8100

 

 

(出典:「旅行読売」2023年4月号)

(Web掲載:2023年3月10日)

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Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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