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ここでしか見られない、城跡に咲く“天下第一の桜”

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県
> 伊那市
見頃
4月上旬~中旬
ここでしか見られない、城跡に咲く“天下第一の桜”

長野県南東部に位置する伊那市は、南アルプスと中央アルプスに囲まれ、天竜川に沿ってのびる伊那谷に広がる自然豊かなまち。江戸時代には高遠藩3万3000石の政庁・高遠城を中心に栄え、「高遠そば」など独自の文化を育んできた。

高遠城は1872(明治5)年に廃城となり、3年後に本丸跡を中心に公園化が決定。荒れ果てた城跡に、旧藩士たちが城下にあった馬場の桜を移植し、昭和初期には“天下第一の桜”と称される県内屈指の桜スポットになった。

城跡に咲く約1500本の桜は、固有種のタカトオコヒガンザクラ。小ぶりながら赤みが濃く華やかで、その樹林は県の天然記念物に指定されている。

市内にはほかにも桜スポットが多数あり、懐かしい里山の風景に溶け込む優美なシダレザクラや、南アルプスをバックに咲くソメイヨシノなど多彩な桜が楽しめる。高遠石工の石仏巡りや、個性豊かなローカルフードもお忘れなく!

写真/まさに桜の雲がかかったような、高遠城址公園の桜雲橋(写真はすべて伊那市観光協会提供)

中央アルプスの山並みをバックに、桜一色に彩られた高遠城址公園

高遠城址さくら祭り2022

開催期間:咲き始め~散り終わり(4月上旬~中旬)
開園時間:8時~17時(最盛期は6時~入園21時)
ライトアップ:三分咲き~満開の10日間の18時~入園21時
入園料:大人500円

“天下第一の桜”をバーチャルでもどうぞ!

高遠城址公園の桜をいつでも楽しめる、ゴーグルキットが新登場。2020年の閉園期間に撮影された園内10か所、63シーンを収録。スマホで本体の二次元コードを読み込み、キットを組み立ててセットするだけで、いつでもどこでも満開の桜のもと、城址公園の散策が楽しめる。伊那市観光協会で1セット1000円で販売。

高遠城址公園とともに訪ねたい桜スポット

見事な枝ぶりの勝間薬師堂のしだれ桜
D-51が展示されている伊那公園(約280本)
南アルプスと伊那市街が見渡せる春日城址公園(約200本)
ため池に映る桜が美しい六道の堤

じわじわ来てます。高遠石仏めぐり

桜とのコラボレーションが美しい延命地蔵菩薩(相頓寺跡)

江戸時代、「高遠石工」(石材加工職人)は全国で活躍し、多くの作品を残してきた。諏訪と高遠を結ぶ杖突街道沿いの集落の入り口では、道祖神や馬頭観音など様々な石仏が見られ、そののどかな農村風景が絵になると話題を呼んでいる。今も高遠のまちには2200を超える石造物が残り、城址公園を中心とした高遠城下エリアでは、12の石仏めぐりが楽しめる。

高遠石工の中でも有名な守屋貞治作の西国三十三所観世音菩薩(建福寺)

食べたい!伊那グルメ

伊那は信州そば発祥の地。大根のしぼり汁に焼き味噌を溶いたつゆに付けて食べる「行者そば」が名物だ。そばのおともの地酒も豊富にそろう。

そば粉を使ったガレットも人気で、それと合わせたいシードルも話題を呼んでいる。そのほか、羊の肉と太麺を使った焼きそば「ローメン」や「ソースかつ丼」も必食!

高遠城址公園へのアクセス

列車=中央線岡谷駅で飯田線乗り換え45分の伊那市駅から徒歩3分の伊那バスターミナルよりJR高遠線バス約25分、高遠駅(バス停)下車徒歩15分。さくら祭り期間中は循環バスも運行予定。
車=中央道諏訪ICから国道152号経由約30㌔

問い合わせ

伊那市観光協会 TEL: 0265-96-8100

(WEB掲載:2022年2月26日)


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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