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【47都道府県 行きたい道の駅】国上 バーベキュー、デイキャンプ、温泉で身近に自然を感じながら遊ぶ

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> 燕市
【47都道府県 行きたい道の駅】国上 バーベキュー、デイキャンプ、温泉で身近に自然を感じながら遊ぶ

総面積3万1500平方メートルもの広さ。隣接して国上健康の森公園が広がる

 

国上山麓に位置する周囲の豊かな自然環境を生かした施設

新潟県中部、燕つばめ市と弥彦(やひこ)村との境にある国上山(標高313メートル)は、酒呑童子(しゅてんどうじ)の伝説が残る古刹(こさつ)・国上寺(こくじょうじ)と良寛和尚が暮らした五合庵で知られる。その麓に位置する道の駅国上は、周囲の豊かな自然環境を生かした施設だ。

駅内には、バーベキューやデイキャンプ施設、RVパーク(車中泊ができる施設)、足湯、ドッグランなどの野外施設がそろっている。炊事場やゴミ捨て場を備えたキャンプフィールドでは、夏野菜などの旬の食材を販売しているので、手ぶらでも気軽にバーベキューやデイキャンプが楽しめる。

手ぶらバーベキュー/手ぶらOKの「お手軽BBQプラン」や「食材持ち込みプラン」、2時間飲み放題付きの「パーティープラン」がある。詳細は要問い合わせ
313ファーマーズマーケット/農産物直売所には、近隣の農家から届く朝採れの野菜や果物、花などが並ぶ

「8月の金曜~日曜、祝日、お盆の13日~15日に18時からサマービアガーデンを開きます。星空の下でバーベキューを堪能してください」と広報担当の吉原雄介さん。アウトドアを満喫したら、露天風呂もある日帰り入浴施設「てまりの湯」でのんびりくつろぐのもいい。

てまりの湯/市内で唯一の温泉施設。単純硫黄冷鉱泉の湯があふれ、内風呂には軟らかい天然水がかけ流しの水風呂もある

野外施設ばかりではない。店内の食事処も充実している。食堂では、アウトドア用の食器に肉料理などを豪快に盛り付けた「キャンプ飯」が評判だ。ほかに食育、地産地消をテーマにした学校給食のメニューもある。文化庁の「100年フード」に認定された燕背脂ラーメンは、食堂内の「らーめん潤」で味わえる。

燕市内で作られたスキレット鍋に200グラムの牛肉を盛りつけたキャンプ飯の一つ「牛ステーキグリル飯」1500円
トマ味噌カレー豚丼(850円)は燕市内の小学校の大人気メニュー
やや濃いめのしょうゆ味に、背脂の甘みが重なった「らーめん潤」の燕背脂ラーメン(写真は三元豚 肉中華1210円)

売店エリアのキッチンでは、地元のコシヒカリ「飛燕舞(ひえんまい)」を使ったおにぎりが人気。特に燕市内の高校生が考えた「燕背脂ラーメンおにぎり」が話題を呼んでいる。

煮干しだしの利いたラーメンスープで「飛燕舞」を炊き、刻んだ麺と背脂、具材を加えた「燕背脂ラーメンおにぎり」1個350円

ショッピングも楽しい。燕市はステンレス、金属洋食器産業で発展してきた〝ものづくりの町〟。燕市のアウトドアメーカーのキャンプ道具を目当てに訪れる客も多いとか。さらに酒どころ・新潟を支える酒蔵の半数以上、48蔵の地酒のワンカップをそろえている。新潟県産の米も見逃せない。

市内のアウトドアメーカーの限定品や日用品を取りそろえた販売コーナー
フードコンテナでは新潟県民のソウルフード「氷菓もも太郎アイス」をアレンジした、この駅限定の「もも太郎ソフトクリーム」520円も好評

レジャーの魅力は道の駅だけにとどまらない。駅の南西に広がる国上健康の森公園では、子どもたちが身近に自然と触れ合える。〝マイサイクル〟を持参すれば、道の駅を拠点に田園風景を眺めながらのサイクリングが楽しめる。健脚派には国上山へのトレッキングがおすすめだ。旅行者にアウトドアレジャーや自然と触れ合うことの楽しみを伝えてくれる、新しいタイプの道の駅といえるだろう。

文/荒井浩幸


  

国上 
TEL:0256-98-0770(売店・食堂) TEL:0256-97-1755(てまりの湯)
住所:燕市国上5866-1
営業:【食堂】11時~16時(土・日曜、祝日は~17時)/不定休 【売店】10時~18時/不定休 【手ぶらバーベキュー】11時~15時、17時~19時/不定休【 てまりの湯】10時~20時30分/第2・4月曜(祝日の場合は翌日)休/500円(17時以降は300円)
交通:北陸道三条燕ICから15キロ
駐車場:【普通車】231台【大型車】5台

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年9月号)
(Web掲載:2024年10月23日)


Writer

荒井浩幸 さん

1970年、埼玉県生まれ。旅に関することならジャンルを問わず、オールマイティにこなす、旅行ライター。食欲旺盛で、その「実力?」は特に味の店の連続取材の時にいかんなく発揮される! そして、昼はコーヒーを味わい、夜はお酒をたしなむ。旅とともに国内の民俗に関心をもち、研究もしている。

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