おおいた探訪③~国東の旅~

ロンドン生まれの芸術家、アントニー・ゴームリ―の作品「ANOTHER TIME XX」。作者自身をかたどった作品で、像は遠く四国と本州との間を見つめる
神領地で現代アート巡り
国東半島の東半部を占める国東市。南部には大分空港があり、空の玄関口になっている。半島は古くは宇佐神宮の神領地で、八幡神の化身といわれる仁聞菩薩(にんもんぼさつ)が多くの寺院を建てたと伝わり、「六郷満山(ろくごうまんざん)」(六つの谷間に数多くの寺院がある意)と呼ばれる仏教文化が広まった。同時に磨崖仏(まがいぶつ)や石仏、国東塔(石塔)など、独自の石造文化もできた。


今秋に芸術祭を開催
歴史ある国東の地を舞台に、現代アートとの融合を図った企画が2014年に開催された国東半島芸術祭だ。「ANOTHER TIME XX」をはじめ、今も7作品が各所に常設展示されアート巡りを楽しめる。2025年は豊後高田市と共同で、10月11日~11月30日に「国東半島芸術文化祭2025」を開催予定だ。


名物の太刀魚料理を賞味
海に囲まれた国東は新鮮な魚介類も魅力。特に銀色に輝く太刀魚は地元で「銀たち」と呼ばれ、ぜひ味わってほしい逸品だ。


旅データ
食事処「銀たちの郷」/11時~14時30分(土・日曜、祝日は~15時30分)/第4水曜(祝日の場合は翌日)休/TEL0978-73-2170
国東市観光・地域産業創造課TEL0978-72-5168
ツーリズムおおいたTEL097-536-6250
(出典:旅行読売2025年5月号)
(Web掲載:2025年3月28日)
おおいた探訪④~買う・食べる・体験~は、こちら