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【新しい道の駅ドライブ】爽やか高原ドライブで、朝採れ野菜自慢の道の駅へ 道の駅八千穂高原<長野>

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県
> 南佐久郡佐久穂町
【新しい道の駅ドライブ】爽やか高原ドライブで、朝採れ野菜自慢の道の駅へ 道の駅八千穂高原<長野>

八ヶ岳の南麓を東西に走る「八ヶ岳高原ライン」は、豊かな自然に囲まれた爽快なドライブルート。四季折々の風景を楽しみながら快適に走れる(写真/ピクスタ)

ウキウキ気分でハンドルを握り、八ヶ岳高原ラインをドライブ

高速道路を降り、車の窓を開けた瞬間、初夏の爽やかな風が勢いよく吹き抜けた。ウキウキ気分でハンドルを握り、八ヶ岳高原ラインを走り出す。緑深い森の間を縫うように進むと、時折視界が開け、雄大な八ヶ岳の山並みが目に飛び込んでくる。

最初の目的地は清里テラス。リフトで山頂へ上ると、空と溶け合うような素晴らしい眺望にため息が出る。別天地でのんびり過ごした後は、野辺山宇宙電波観測所へ。敷地内は自由に散策できる。「山の自然とSF映画のような光景の対比を楽しんでください」と所長の西村淳(あつし)さん。

自然と宇宙のロマンを満喫したらランチタイム。八ヶ岳の美しい稜線を眺めながら、お目当ての道の駅八千穂高原へ向かう。食事処で名物の「大石川丼」に舌鼓。「お土産にはトウモロコシやナスなど、みずみずしい朝採れ夏野菜がおすすめです」という駅長の林真李亜さんの言葉に誘われ、大きなレタスをチョイス。

ドライブの締めくくりは、白樺の森と爽やかな緑が続くメルヘン街道を走り「御射鹿(みしゃか)池」へ。静かな池のほとりに立つと、水面に映る鮮やかな緑が心に染み入り、心に残る夏の思い出となった。

🚙道の駅八千穂高原

2024年9月27日オープン

佐久穂町、小海町、南牧(みなみまき)村など南佐久郡の魅力が詰まった新名所。直売所「みなさくマルシェBloomin(ブルーミン)」には、朝採れの高原野菜やキノコ、オリジナルスイーツなどの特産品が並び、お土産探しにぴったり。食事処「BISTRO 8(ビストロエイト)」では信州ひすいそばや大王イワナ、信州サーモンの料理が味わえる。焙煎(ばいせん)士が八千穂高原をイメージしたオリジナルブレンドコーヒーが楽しめる「やちカフェ」やドッグラン、アウトドアショップも併設され、ドライブの休憩や観光の拠点に最適だ。

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道の駅の1階は直売所、食事処、コンビニエンスストア。2階はジャングルジムもある屋内公園。イベントが行われることもある

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駅長の林真李亜さんのお気に入りは白樺ラスク(484円)と白樺の樹液(600円)

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南佐久郡の農家さんたちが丹精込めて作った高原野菜

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マルシェオリジナルのスイーツやカップ酒は売り切れ必至の人気商品。ロールケーキ(各1450円)、白樺バーム(1460円)、きたやつカップ(396円)

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24時間営業のコンビニのほか、コインシャワーや車中泊施設も整備されている

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新鮮な信州サーモンと大王イワナの刺し身がぜいたくにのった大石川丼(1380円)

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やちコーヒー(500円)は軽い酸味が特徴の爽やかな味わい

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道の駅八千穂高原
TEL:0267-88-8901
営業:直売所9時~18時、食事処11時~14時30分、カフェ8時30分~16時/無休。直売所、食事処は第2・4水曜(祝日の場合は前日)休 ※ほか施設により異なる
住所:佐久穂町畑1190-1
交通:中部横断道八千穂高原ICからすぐ
駐車場:普通車155台、大型車9台

10 pixta_118257445_L.jpg美しい景観が人気の「メルヘン街道」は佐久穂町と蓼科(たてしな)を結ぶ緑豊かなルート(写真/ピクスタ)


サンメドウズ清里 清里テラス

グリーンシーズンのサンメドウズ清里スキー場にオープンする絶景スポット。パノラマリフトで約10分の空中散歩を楽しんだ先には、富士山や南アルプス、野辺山高原を一望できる開放的な空間が広がる。ウッドデッキや円形ソファでくつろぎながらドリンクやスイーツが味わえる。
■パノラマリフト9時~上り最終16時/無休/リフト往復2800円/TEL:0551-48-4111

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リフトで一気に標高1900メートルの絶景空間へ

12 8233.jpg展望デッキにあるカフェスタンドで人気のジェラート(ダブル850円)


国立天文台野辺山宇宙電波観測所

世界最大級の直径45メートル電波望遠鏡を備えた、日本を代表する電波天文学の研究施設。広大な敷地には大小さまざまなパラボラアンテナが並ぶ。敷地内には展示室もあり、一般の観光客も自由に見学できる。有料ガイドツアー(5人まで1万円、要予約)も人気。
■8時30分~17時/年末年始休/無料/TEL:0267-98-4300

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年に一度の特別公開は8月30日!


御射鹿池

蓼科の森の奥深く、標高1500メートルにあるため池。周囲の風景を鏡のように美しく映し出す。画家・東山魁夷(かいい)の作品「緑響く」のモチーフになった。

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🚘モデルコース

中央道小淵沢IC
 🚘21キロ・25分(八ヶ岳高原ライン)
サンメドウズ清里 清里テラス
 🚘12キロ・20分
国立天文台 野辺山宇宙電波観測所
 🚘28キロ・40分
道の駅八千穂高原
 🚘45キロ・1時間(メルヘン街道)
御射鹿池
 🚘20キロ・30分
中央道諏訪南IC

文・写真/阪口 克

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年8月号)
(Web掲載:2025年9月4日)


Writer

阪口 克 さん

奈良県出身。航空会社機内誌や、多くのアウトドア雑誌で取材と撮影を担当する。オーストラリア大陸1万2000キロを自転車で一周し、帰国後フリーランスに。自宅は家族・友人とDIYで建築。旅と自然の中の暮らしをテーマに活動。著書に「家をセルフでビルドしたい」(草思社文庫)「冒険食堂」(ヤマケイ新書)「焚き火のすべて」(草思社)など。

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