明知鉄道で武将ゆかりの地へ ―岐阜県―
岐阜県には明知鉄道など四つのローカル線が走っている。沿線には来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀をはじめ、武将ゆかりの地が多い。ローカル線で旅しながら、戦国ロマンに浸ろう。
明智光秀と聞いて思い浮かぶのは、本能寺の変で主君を討ち、ほどなくして討たれた逆臣というイメージではないだろうか。光秀は岐阜県で生まれたと言われているが、その前半生は活躍した後半生に比べて謎に包まれている。
明知鉄道の終点、明智駅周辺は明智氏と関係が深く、光秀関連のスポットのほか、大正期の町並みが広がっている。洋食店や喫茶店に立ち寄りながら、路地を散策したい。岩村駅近くには城下町があり、木造の商家やなまこ壁の蔵などが残る。
岐阜県には明知鉄道を含め、四つのローカル線が走る。食事が出来る観光列車やラッピング列車など多彩な列車と、市民駅長やSL乗車など地域色豊かなサービスや体験メニューがある。のんびり走る列車に身をゆだね、城巡りや街歩きを楽しみたい。
さらに関ケ原の戦いから420年を迎える来年には、岐阜県関ケ原古戦場記念館が開館する。「戦国」を身近に感じられる岐阜県を巡ろう。
明智光秀の生涯
1528 美濃国で生まれる。※生誕年については諸説ある
1556 長良川合戦で斎藤道三が敗死。越前へ逃れる。
1568 足利義昭に臣従。信長が義昭を奉じて上洛。
1571 比叡山延暦寺攻め。坂本城築城。
1575 朝廷から「惟任」姓と「日向守」を賜る。
1578 娘・玉(後のガラシャ)が細川忠興に嫁す。
1579 丹波と丹後を平定。
1581 正親町天皇臨席の京都御馬揃えを責任者として行う。
1582 本能寺の変で信長を討つ。山崎の戦いで敗死。
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