伊勢市駅【参宮線】
式年遷宮に合わせて建てられた鳥居をくぐって
名古屋駅から快速に乗り、伊勢神宮外宮(豊受大神宮)へ通じる伊勢市駅を目指した。
伊勢市駅には近鉄山田線も乗り入れるが、JR線側にあり外宮参道にも近いのが伊勢市駅南口駅舎。白い壁が目映い建物は、2013年の式年遷宮(20年に1度、境内の社殿を建て替え、新宮に神体を移す祭典・行事)に合わせて改装された。
駅舎を出るとすぐに高さ約5.3㍍、幅約4.5㍍の鳥居が目に飛び込んできた。こちらも式年遷宮を機に、地元商工会議所が中心となって寄付を募って建てたもの。伊勢神宮が管理する林から切り出されたヒノキが使われている。
駅前から神々しい空気を感じながら参道を進むと、ほどなく伊勢神宮外宮の鳥居が見えてきた。
正宮で参拝を済ませ、駅へ戻る。にぎわいを見せる参道を歩きながら、一足早く正月気分に浸った。
文・写真/越信行
参宮線は1911年に全線開通、伊勢市駅は1897年開業。伊勢市駅へは名古屋駅から快速みえで1時間40分
(出典 「旅行読売」2015年2月号)
(ウェブ掲載 2019年11月1日)
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