吉永小百合さん、神秘的な湖へ!
※新型コロナウイルスの影響、感染拡大防止のため、ダムエレベーターの特別開放は中止となりました。また「四万温泉ダムぐるりんバス」も4月11日(土)から運行が取りやめとなりました。
3月下旬~5月中旬が最高!
JR東日本の駅などに掲出されている女優・吉永小百合さんのポスターが話題を集めている。「大人の休日倶楽部」のPRポスターで、神秘的なコバルトブルーの湖を背景にして吉永さんが映っている。さて、場所はどこだろう?
群馬県中之条町の山間に湧く四万(しま)温泉街を貫く、四万川上流部に広がる奥四万湖。水力発電を目的に建造された四万川ダムの人造湖だ。新緑、紅葉、雪景色と季節ごとに表情を変える名所で、周囲約4㎞。酸性の強い湖水のため魚が棲むことはなく、逆にこの酸性水に多く含まれるイオン成分により美しいコバルトブルーを見せてくれる。
特にその美しさが際立つのは雪解け水が流れ込む3月下旬~5月中旬といわれ、それも気温の低い晴天の時。山越しに陽が差し込み湖面を照らす午前中がベストで、青く輝くような美しさから“四万ブルー”と賞されている。
ダムエレベーター特別開放
2020年4月からの群馬DC(デスティネーションキャンペーン)の実施にあわせ、4月1日~6月30日にダムエレベーターを特別開放する。
通常は職員が点検などで使用するダム内部の管理用エレベーターで、一般の利用はできない。堤高89.5㍍あり、群馬県が運営するダムとしては県内でもっとも高さがある。そんなダムサイト(堰堤)へ、約80㍍下に広がる日向見公園から一気に上がることができる。時間は10時~15時で、利用は無料だ。
循環バスで温泉も満喫
期間中の週末など、奥四万湖をぐるりと巡る「四万温泉ダムぐるりんバス」も運行される。1人1回の乗車は100円だ。
あわせて、温泉街と奥四万湖を循環する「四万温泉ぐるりんバス」も、期間中は毎日運行される。平日は9本、土・日曜、祝日は18本の運行で、1人1回の乗車が100円。温泉街には共同湯が点在し、立ち寄り入浴できる温泉旅館も多い。ダムや湖見学とあわせて、のんびりと温泉を楽しんでほしい。
文/松田秀雄