日本初“アイヌ”博物館が北海道に
再現された伝統家屋「チセ」(写真提供/アイヌ民族文化財団)
舞踊や演奏も披露
アイヌ文化復興の拠点となる国立施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が5月29日(予定)、北海道白老町にオープン。
室蘭線白老駅から徒歩10分ほどに立地。ポロト湖畔に約10㌶の敷地が広がる。昨年4月成立のアイヌ新法を受けて、かつてアイヌ民族の集落(コタン)のあった旧アイヌ民族博物館を発展させる形で国が整備。愛称の「ウポポイ」は、アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味している。
中核となるのは、総床面積8600平方㍍の「国立アイヌ民族博物館」。先住民族アイヌを主題にした日本初の国立博物館で、生活用具や工芸品など約700点を展示する。
国立民族共生公園には、「チセ」と呼ばれる伝統家屋を配置。体験交流ホールでは、古式舞踊や民族楽器「ムックリ」などの演奏も。
文/天野久樹
<施設データ>
ウポポイ
(出典 「旅行読売」2020年6月号)
(ウェブ掲載 2020年4月30日)
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