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横浜発の豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」で南伊豆へ(2)

場所
  • 国内
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  • > 静岡県
> 下田市
横浜発の豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」で南伊豆へ(2)

停車中のザ・ロイヤルエクスプレスとクルー。乗車回数が10回を超えるリピーターもいるそう

車窓の眺め、車両ごとに変わる意匠と雰囲気を楽しむ

伊東駅から単線の伊豆急行線に入り、伊豆高原駅では30分ほど停車。ホームに降りると、名産の地海苔(のり)をプレゼントされた。こういった地元の人々のもてなしや駅での見送りが、素朴で温かい。

3号車のマルチカーでは、期間限定マルシェが開催中だった。展覧会や結婚式にも利用される車両で、天井では電気鋳造パネルが金色に光っている。

車内を歩いてみると、4号車はキッチンカー、56号車はプラチナクラスの食堂車、78号車はその座席だ。ステンドグラスを配した天井、寄木細工(よせぎざいく)の床、組子細工(くみこざいく)が施された窓枠やイス……。車両ごとにガラリと変わるデザインと雰囲気に驚く。

水戸岡氏の言う「どこにもない、オンリーワン」とはこういうことか、と実感。海の眺めが最も美しい、と教わった片瀬白田(かたせしらた)伊豆稲取(いずいなとり)駅間では、クルーおすすめの「手むきみかんジュース」を飲むことに。「大島に加えて、利島(としま)や新島(にいじま)、三宅島がこんなにハッキリと見えるのは珍しいですよ」と聞き、車窓風景を目に焼き付けた。

ザ・ロイヤルエクスプレス見送り
停車駅や通過駅での見送りが印象的
ザ・ロイヤルエクスプレス格子細工
釘を使わずに組み上げた繊細な組子細工が車内のあちこちで見られる
ザ・ロイヤルエクスプレス車窓
広く高級感のある空間で、食事と車窓を同時に楽しめるのが醍醐味

終点到着後は、下田温泉など伊豆下田観光へ

河津駅に停車中、サプライズの生演奏が始まった。ヴァイオリニストの大迫淳英氏が演奏してくれたのは、ザ・ ロイヤルエクスプレスのテーマ曲。「音の記憶って、強く残るんですよ。この音楽とともに、記憶に残る列車の旅になれば」と大迫氏。こうして贅沢で満ち足りた3時間が完結した。

伊豆急下田駅に到着後は、なまこ壁や伊豆石造りの家並みが続くペリーロードを散策し、下田温泉の足湯めぐりをするといい。20198月にリニューアルした下田ロープウェイへの乗車もおすすめだ。

文/内山沙希子 写真/齋藤雄輝

ザ・ロイヤルエクスプレス演奏
音旅演出家の肩書きも持つ、大迫氏の生演奏。普段はプラチナクラスでしか聴くことができない
伊豆下田 展望台
下田のロープウェイ山頂からの眺望 (写真提供/下田ロープウェイ)

THE ROYAL EXPRESS

運行区間:横浜―伊豆急下田

料金・運行:月やコースによって異なる。詳細は公式ホームページ参照

問い合わせ:TEL03-6455-0644(THE ROYAL EXPRESS ツアーデスク)

(出典「鉄道の旅2020」)

(ウェブ掲載 2020年6月2日)


Writer

内山沙希子 さん

京都生まれ。本や雑誌を作る仕事を求め、大学在学中に上京。その後、美術館やレストラン、温泉宿、花名所、紅葉名所等のガイドブックを中心に、雑誌や書籍の企画・編集に携わる。2017年頃から月刊「旅行読売」で原稿の執筆を開始。「旅行読売」での取材を通して、鉄道旅に目覚めるかどうかは未知数。

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