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「GoToトラベル」で紅葉狩り

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 長野県

見頃
10月~11月
「GoToトラベル」で紅葉狩り

観光需要喚起を目的に、政府の「Go Toトラベル」キャンペーンがスタートした。「感染拡大を招く」などと何かと批判を浴びてきた事業だが、お得に旅行ができる制度であるのも確か。秋の紅葉狩りで活用したいと考えている人もいるのではないだろうか。(写真は、奥入瀬渓流の紅葉=青森県提供)

旅行代金の半額相当を 割引とクーポンで補助

「Go To トラベル」は、新型コロナウイルスの感染拡大によって傷付いた国内経済を元気にしようと、政府が打ち出した「GoTo キャンペーン」事業の一環。飲食店の利用を促す「Go To イート」、商店街を応援する「Go To 商店街」などに先立って、ダメージが甚大な観光業界を支援するため、先頭を切って始められた。

基本的な仕組みは、旅行代金を割り引き、現地での土産代や施設入場料、タクシー料金などとして使える地域共通クーポンを配ることで、国内旅行客を増やし、観光地にお金を落としてもらおうというものだ。政府は、旅行代金割引やクーポン代などに充当する費用として、約1・3兆円(キャンペーン全体では約1・7兆円)の補助金を補正予算に計上した。

実施期間は、来年1月末まで。ただし、予定している1・3兆円に達した時点で終了になる。対象は国内の日帰り旅行と宿泊を伴う旅行で、旅行代金の半額相当額が補助される。補助の上限は、宿泊旅行は1人1泊につき2万円、日帰り旅行は1人1回1万円。

期間中であれば、連泊しても、何回行っても補助ルールが適用される。例えば1泊2万円のホテル(キャンペーン対象の宿として申請し、承認された宿泊施設)に2連泊した場合、宿泊料金は本来なら計4万円だが、実際の支払金額は65%相当額の2万6000円(1泊につき旅行代金の35%に当たる7000円、2泊なら計1万4000円が割り引かれる)で済む。さらに10月からは6000円分(4万円の15%相当)が地域共通クーポンとして付与される予定。

キャンペーンでは「旅行代金」の35%が割り引かれると書いた。宿泊施設に直接申し込んで宿泊した場合、その35%とは「宿泊料金の35%」ということになるが、読売旅行やJTB、日本旅行などの旅行会社を通して、交通費と宿泊費などがセットになったパックツアーなどを利用すれば、宿泊費と交通費などを合わせた旅行代金総額の35%が割り引かれるので、さらにお得になるといえる。

見切り発車でスタート 交じる期待と不安

このキャンペーンは本来、新型コロナウイルス感染症の流行収束後に実施することになっていた。だが、実際には新型コロナウイルス感染者(PCR検査で陽性が確認された者)の数が日々拡大する中で見切り発車的にスタートしたという経緯がある。このため、「今やることじゃない」「この状況下で旅行を奨励すれば、感染は拡大してしまう」「Go To トラベルどころか、これではGo To トラブルだ」などといった厳しい批判の声も相次いだ。その一方で、観光業者の間からは「客足が戻るきっかけになる」と期待を寄せる声が上がる。

感染者数には大きな地域差があり、旅行については「まずは県内や近隣県までにとどめ、感染の状況を見て徐々に行動範囲を広げていくべきだ」という意見も根強い。

今秋の紅葉シーズン、新型コロナウイルスは一体どうなっているだろうか。コロナ禍が収束に向かい、「Go To トラベル」を利用して紅葉狩りに出かけられるような状況になっていることを願ってやまない。

パック旅行がよりお得⁉

「Go To トラベル」は、制度の仕組み上、パックツアーがよりお得だ。各旅行会社では紅葉を見に行く様々なツアーを企画しており、読売旅行メディアマーケティング部の石塚真優子さんは「当社でも、京都、宮城・鳴子峡、青森・奥入瀬渓流などを巡るGo To トラベルキャンペーン対象商品を用意しています。この機会に、紅葉の名所を訪ねてみませんか」とPRしている。

(旅行読売2020年10月号の記事を再編集)



Writer

松本浩行 さん

東京都墨田区出身。月刊「旅行読売」編集部勤務から3年間の青森県勤務(読売新聞弘前支局)を経て、2019年11月、月刊「旅行読売」編集部に戻る。これまでに群馬県、石川県、宮城県などでも勤務した経験をもつが、今では「歌手ならりんご娘(ご当地アイドル)、山なら岩木山、果物ならリンゴ」と語る青森推しの編集長。