東北デスティネーションキャンペーンいわての伝統芸能&祭りに触れる
2021年4月1日~9月30日に開催している東北デスティネーションキャンペーン(東北DC)。その期間中、岩手県内各地では、普段なかなか見られない貴重な伝統芸能や祭りが特別イベントとして鑑賞できる。地域の歴史と魅力を体感する、特別なひと時を過ごしてみたい。
さんさ踊り
つなぎでつなぐ、盛岡さんさ踊り【 盛岡市 】 ★東北DC期間限定
時代より受け継がれてきた踊り。通常は8月の夏祭りパレードなどでしか見られないが、今年は東北DC期間中のほぼ毎晩、つなぎ温泉宿泊者限定の特別公演が実施される(7月最終日曜・8月1日~7日は休)。観覧だけでなく、踊りを体験できる(予定)。
つなぎ温泉観光協会 TEL:019-689-2109
神楽
「鵜鳥(うのとり)神楽」鑑賞体験【 普代村 】 ★東北DC期間限定
北三陸の鵜鳥神社は大漁と海上安全、縁結びの神を祀る。旧暦4月8日の例大祭で奉納されるのが伝統芸能「鵜鳥神楽」だ。国の重要無形民俗文化財に指定されており、神々しい「山の神」や鯛を釣る「恵比須舞」など53もの演目がある。東北DC期間中、国民宿舎くろさき荘にて毎月1回の全6回開催される。
普代村観光協会 TEL:0194-35-2115
潮騒の宿・ホテル羅賀荘で鑑賞する伝統芸能「大宮神楽」【 田野畑村 】 ★東北DC期間限定
勝地・北山崎にほど近い大宮神社で古くから奉納されてきた。嘉永年間(1848~54)に成立したとされ、古い形態を保った踊りは極めて貴重だ。潮騒の宿・ホテル羅賀荘では、この大宮神楽を東北DC期間中に月2回公演。鑑賞は1人1000円、宿泊パックプランもある。
ホテル羅賀荘 TEL:0194-33-2611
早池峰神楽 【 花巻市 】
その起源を南北朝時代にまで遡る早池峰(はやちね)神楽。国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産でもある。二つの地区で催される大償神楽と岳神楽の総称(写真は岳神楽)であり、一説には修験山伏が行った祈祷の舞が神楽になったとも。花巻市大迫交流活性化センターで毎月第2日曜日に公演。当日1000円、前売800円。
大迫神楽の日実行委員会 TEL:0198-48-2111
虎舞・鹿子踊ほか
郷土芸能 かがり火の舞 【 大槌町 】 ★東北DC期間限定
毎年9月に大槌町で行われる大槌まつりの前夜祭「宵宮」。東北DC期間中(毎月第2・4土曜の20時~21時)、特別企画として小鎚神社の境内にかがり火を焚き、幻想的な光の中で「宵宮」の舞を鑑賞できる。宿からの送迎付きで1人500円、事前に参加人数を宿泊先に連絡し予約。対象宿泊施設は、三陸花ホテルはまぎくなど。
大槌町観光交流協会 TEL:0193-42-5121
鬼剣舞
鬼剣舞(おにけんばい)【 北上市 】
県内の念仏踊りで最も有名な鬼剣舞。「北上・みちのく芸能まつり」で披露される(今年は8月6日~8日開催予定)。威嚇的な鬼の面を身につけ勇壮に踊ることからこの名がついた。踊り手は8人おり、白面1人のほか青・赤・黒の「阿」「吽」の面を7人がつける。起源は役行者・小角(おづぬ)が始めたなど諸説。北上市立鬼の館の野外ステージで毎月1・2回公演。鑑賞無料。
北上市立鬼の館 TEL:0197-73-8488