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白みりん発祥地・流山さんぽ②

場所
> 流山市
白みりん発祥地・流山さんぽ②

流山市白みりんミュージアム

“白みりん”がテーマのミュージアム

白みりん発祥地である千葉県流山市に、2025年3月29日に「流山市白みりんミュージアム」がオープンする。ミュージアムのある流山本町は、国の登録有形文化財の建物が点在し趣ある雰囲気が漂っている。建物の多くはカフェや雑貨店などとして活用され、白みりんを使った料理やスイーツを提供する店も多い。ミュージアムで白みりんの歴史や特徴などを学んでから、白みりんをテーマに街中を歩いてみよう。

木の温もりあふれるミュージアム館内
木の温もりあふれるミュージアム館内

白みりんの歴史に触れて

ミュージアムのすぐそばには、流山キッコーマンの工場がある。その外壁には当時の商品ラベルなどが掲出され、「流山本町まちなかミュージアム」として親しまれている。

商品ラベルなどがずらり
商品ラベルなどがずらり

一茶も好んで流山を来訪

一茶双樹記念館は、流山白みりん二大ブランドの一つ「天晴」を生んだ秋元本家の母屋を修復保存している施設だ。庭園や母屋などを公開している。五代目秋元三左衛門(俳号・双樹)は俳人・小林一茶と交友があり、この地を一茶は数十回も訪れ、館内ではその交友も紹介している。

一茶双樹記念館外観
一茶双樹記念館外観
邸宅内の様子
邸宅内の様子
きれいに整備されている庭園
きれいに整備されている庭園

万華鏡の世界を体感

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアムは、国の登録有形文化財の寺田園旧店舗を活用している。流山在住の万華鏡作家・中里保子さんの作品をはじめ、国内外の作品を展示、販売している。自分自身が万華鏡の中に映り込む不思議な体験も人気だ。ドン・ドーク作の万華鏡「カレイドキューブ」の鑑賞はこちら  

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム外観
流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム外観
万華鏡の中で記念撮影を
万華鏡の中で記念撮影を

白みりん料理を賞味

ランチには、糀マイスターの店主がもてなす「古舎カフェ 灯環(とわ)」がおすすめ。白みりんを使う料理やスイーツが名物だ。プレートランチ(ドリンク付き1870円)は週替わりで、取材時(写真)は「季節野菜と糀のごはんプレート」。みりんデミグラスハンバーグや、みりん塩糀ドレッシングのサラダ、カブと油揚げの含め煮などが盛られていた。

取材時のプレートランチ
取材時のプレートランチ
店内では皿やカップなども展示販売している
店内では皿やカップなども展示販売している

白みりんの和菓子が名物

土産に、みりんを使ったスイーツはいかが?建物が国の登録有形文化財の和菓子処「清水屋」では、みりんを使った落雁「流山本町通り」(2個175円)や、万上みりんを使ったせんべい「万上せんべい」(2枚300円)などを売っている。

古き良き雰囲気が漂う店内
古き良き雰囲気が漂う店内
落雁「流山本町通り」と焼き菓子「旧街道」
落雁「流山本町通り」と焼き菓子「旧街道」
万上せんべい
万上せんべい

白みりんスイーツを土産に

流山駅に隣接した「machimin」では、白みりんで流山を盛り上げようと、流山みりんキャラメル(1500円)、みりんクッキー(400円)、流山みりんコーラシロップ(1500円)などを販売している。

machimin外観
machimin外観
みりんを使った商品一例
みりんを使った商品一例

みりんの地ビールで乾杯!

散策の最後に、クラフトビール醸造所「流山麦酒」にも立ち寄ってみよう。ペールエール、スタウトなど7種を販売しており、流山らしく、みりん粕の甘みとショウガの爽快感が魅力の「みりんジンジャー」(650円)もおすすめだ。

みりんは、生命の源とさえ言われるアミノ酸が豊富で、砂糖に比べてはるかに血糖値が上昇し難い効果があるという。楽しみながら散策し、元気になる。そんなひと時を、流山で過ごしてほしい。

流山麦酒の外観
流山麦酒の外観
みりんジンジャー(右)
みりんジンジャー(右)

<観光データ>

一茶双樹記念館/9時~17時、月曜休(祝日の場合は翌日休)、無料。TEL:04・7150・5750

流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム/10時~17時、月曜休(祝日の場合は翌日休)、無料。TEL:04・7190・5100

古舎カフェ 灯環/10時30分~17時、月・火曜休。TEL:04・7158・0221

清水屋/11時~18時、火・水曜休。TEL:04・7158・0140

machimin/営業は火・金・土曜の10時~16時。

流山麦酒/水・木・金曜の15時~18時、不定休。TEL:04・7138・5780

流山市流山本町・利根運河ツーリズム推進/TEL:04・7168・1047

(WEB掲載:2025年2月14日)

 

流山さんぽ①は、こちら


Writer

松田秀雄 さん

全国を取材で巡ること約30年。得意なテーマは「温泉」で、北海道・稚内温泉から沖縄・西表島温泉まで500湯・2000軒以上は訪れている。特に泉質は硫黄泉が好きで、湯上りに体を拭かず自然乾燥させるのがモットー。帰宅後、体に付着した硫黄成分が湯船に染み出して白濁する様子を見るのが好き。最近は飲泉への興味が強く、「焼酎割に適した温泉は?」を掲げて最高の一杯を探し中。旅行読売出版社・編集部に所属。

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