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【オールインクルーシブの宿】富士山を眺める海辺のリゾート 焼津グランドホテル <焼津温泉・静岡>(1)

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 静岡県
> 焼津市
【オールインクルーシブの宿】富士山を眺める海辺のリゾート 焼津グランドホテル <焼津温泉・静岡>(1)

1階のラウンジから続くベイテラスに出れば、眼下に駿河湾、左に富士山が見える

駿河湾、富士山の眺めも魅力の「海と森と空のリゾート」

目指すホテルは、東海道線焼津駅から無料送迎バスで5分ほどの海辺の高台にある。小高い丘の縁をなぞるように進むバスの車窓に駿河(するが)湾が見え隠れし、やがて「オールインクルーシブ」の宿として、施設もサービスも食事も評価が高い焼津グランドホテルに到着した。

結論から述べよう。「(宿泊料金に)すべてが含まれる」の意味の「オールインクルーシブ」形式をウリにする宿は年々増えているが、「このホテルも夕食時やカフェでのドリンクが飲み放題なだけでしょう?」と思っていると、いい意味で裏切られる。レストラン、3か所あるカフェでのアルコール類を含むドリンクだけでなく、テニスやプール(夏季)、卓球などのスポーツアクティビティー、子どもも大人も楽しめるボードゲーム、茶室での抹茶体験(金・土・日曜限定)までも無料なのだ。

そんなに遊びきれないと心配するなかれ。チェックインは15時、アウトは10時だが、カフェやアクティビティーは14時から翌日12時まで利用できる。つまり22時間滞在できるのだ。加えて施設の随所から波穏やかな駿河湾を見下ろし、富士山も見える。そんな好立地も加わって完璧な「オールインクルーシブ」が完成していた。

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ホテル外観

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客室はスタンダードな洋室のほか、和洋室、和モダン洋室、和室、ファミリールームなどがある

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子どもも大人も楽しめる絵本や風景画集などをそろえたライブラリーエリア

申し分ないサービスが心に残る

さらに付け加えるなら、キャッチフレーズは「海と森と空のリゾート」。「海」は前述のとおり。「森」はアウトドアアクティビティーゾーンを指し、山側にあるそのエリアでは森林浴も楽しめて高原リゾートの趣だ。ひと汗かいた後に休めるカフェの前には「せせらぎ」が巡らされ、海側とは全く異なる様相を呈していた。

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緑に囲まれた森のテラス&カフェではソフトドリンクやスイーツを用意。緑陰のテラスには「せせらぎ」が設けられ、涼やかな風が吹き抜ける

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4階の足湯テラスからは富士山が正面に見える

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露天風呂から駿河湾を見渡す大浴場「海のお風呂」。地下1500メートルから湧く弱アルカリ性の温泉が注がれている

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5階の富士ビューラウンジ。旧客室を吹き抜け構造に改装し、2024年3月にオープンした

文/渡辺貴由 写真/齋藤雄輝ほか

【オールインクルーシブの宿】富士山を眺める海辺のリゾート 焼津グランドホテル <焼津温泉・静岡>(2)へ続く(11/30公開)


焼津グランドホテル
TEL:054-627-1121
住所:焼津市浜当目1489

オールインクルーシブ
◎夕・朝食時飲み放題
◎ラウンジ・カフェで飲み放題
◎テニス、プールなどのアクティビティー
◎ボードゲーム
◎抹茶体験など

1泊2食料金(税込み)
平 日 2万9900円~
休前日 3万7800円~
※ひとり泊不可

客室:135室
交通:新幹線静岡駅から東海道線12分の焼津駅下車、送迎バス5分(要予約)/東名高速焼津ICから4キロ

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※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2025年9月号)
(Web掲載:2025年11月29日)


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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