【鉄道ひとり(一人)旅】特急「踊り子」号で早春の桜と梅花を愛めでる旅へ<伊豆急行線-伊東線>
河津町に原木があることから命名された河津桜。河津川沿い4キロにわたって桜並木が続く(写真/ピクスタ)
河津桜が約850本、鮮やかなピンク色のトンネル
ひと足早い春の訪れを感じに、伊豆東海岸へ花を愛でる旅に出かけよう。2026年の「河津桜まつり」は2月7日~3月8日に開催される。河津川沿いに河津桜が約850本、鮮やかなピンク色のトンネルをつくり、例年多くの観光客でにぎわう。
車やバスでは渋滞に巻き込まれ、駐車場を探すのもひと苦労だ。その点、鉄道なら心配無用。特急「踊り子」を利用すれば東京から乗り換えなしで行けるうえ、海岸を走る列車の車窓に映る青い水平線を眺め、優雅な気分で鉄道旅を満喫できる。
河津駅から河津川へは徒歩5分ほど。河津桜が植えられた川沿いの遊歩道が、川上に向かって約4キロ続く。花期は年により大きくずれることもあるが、河津町観光協会の諸星正彦さんは「今年は2月中旬がピークの予想です」と話す。周辺の道路沿いには出店がおよそ100店並び、祭り気分を盛り上げてくれる。

河津川を渡る伊豆急行線。下田方面へ向かうと車窓からも河津桜を眺められる(写真/ピクスタ)

玄関口の河津駅(写真/ピクスタ)
遊歩道沿いの笹原公園周辺には菜の花畑があり、河津桜と菜の花、ピンクと黄色の花の競演が楽しめる。さらに1.5キロ上流にある踊り子温泉会館は、温泉につかりながら花見ができる格好の立ち寄り湯だ。

花見ができる踊り子温泉会館の露天風呂。3時間1000円、火曜休※まつり期間は無休(写真/河津町)
早咲きの桜を満喫したあとは、河津駅から伊豆急行線に乗り、来宮(きのみや)駅で下車、徒歩約10分にある熱海梅園へ。日本で最も早く咲く梅として知られ、今年は3月8日まで梅まつりを開催。樹齢100年超の古木を含め60品種約470本の梅が咲き誇る。品種により花期がずれるので、長い間紅白の花を愛でることができる。
来宮駅の東側には來宮(きのみや)神社がある。ご神木の大楠(おおくす)は国指定の天然記念物で、幹回り約24メートル、樹齢2100年を超える。厳かな気持ちで参拝したい。沿線で1泊すれば、ライトアップされる河津桜を観賞したり、ゆっくりできる。気分次第で計画を変えられるのも、ひとり旅の特権だ。

特徴的な五つの橋が架けられた熱海梅園。梅まつり期間中は入園300円(写真/ピクスタ)

來宮神社の大楠。周りには遊歩道が巡らされている(写真/ピクスタ)
拓味亭 市山 <河津>
河津駅から北西に延びる踊子花街道沿いに立つ和食店。高級感のある店舗で、旬の食材を使った海鮮料理と肉料理を提供している。朝仕入れた魚介類は鮮度抜群。名物のキンメダイは、金目鯛煮付け刺し身付き定食(3800円)や金目鯛あぶり丼(3300円)で味わえる。店内ではワサビ漬けなどのワサビ商品も販売している。
■11時〜14時(夜は予約のみ)/月・水曜休/伊豆急行線河津駅から徒歩5分/TEL:0558-34-2020



コースアドバイス
◉1泊するなら伊豆稲取温泉も魅力的。色鮮やかな「雛のつるし飾りまつり」を3月31日まで開催。名物の稲取キンメも味わいたい。
文/田辺英彦
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年3月号)
(Web掲載:2026年3月20日)


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