タイ。経済発展と祈りにあふれた日常 (3)アユタヤ
アユタヤでは象乗り体験も人気
アユタヤで感じる栄華の跡
バンコクでの、川沿いの三大寺院巡りの余韻が残る中、翌日はフアランポーン駅から列車に乗り、古都・アユタヤへと向かった。
アユタヤ駅までは1時間30分ほどの鉄道旅。街を出ると車窓には田園風景が続き、のんびりとした田舎の雰囲気を垣間見られる。
アユタヤは1767年にビルマ軍により破壊されるまで、400年以上も栄えた都。朽ち果てた仏像は無残に首を落とされたものが目立つが、その数や残された仏塔の威容に、栄華の跡を感じる。
道路脇でよく売られている色鮮やかなお菓子が気になり、一つ買ってみる。ロティサイマイというアユタヤの伝統菓子だそうで、薄いクレープ生地に包んだ綿飴が口の中で溶け、どこかで食べたような懐かしさがあった。
出典:「旅行読売」2019年9月号