【低山と温泉へ】登ってみたいおすすめ低山12座(1)~北海道・福島・埼玉・東京/神奈川~

気軽に登れる低山がブームです。首都圏、中京圏、関西圏から日帰りで行ける低山に登り、山頂で絶景を眺めたら、温泉で汗を流してリフレッシュ。適度な運動の後はビールなど飲み物のおいしさも格別です。一部の低山は、家族連れや3世代ハイキングにもおすすめです。ストレス解消にもなる低山&温泉で充実した休日を過ごしませんか。
三角山<北海道>
日本のスキージャンプ発祥の地
標高 311m・歩行距離 2km・歩行時間 1時間30分
草笛公園から見た三角山。きれいな形をしているのが分かる
山頂から札幌市街地を望む
札幌市西区にあり、麓からは三角形に見える。1911年、日本初の固定式ジャンプ台が作られ、日本のスキージャンプ発祥の地としても知られる。登山口は3か所あるが、地下鉄の駅やバス停に近い山の手入口か、宮の森入口が便利。
市街地近くでも自然豊かで、初夏はエゾエンゴサク、ツリバナ、シラネアオイなどが咲き、キアゲハが舞う。オオルリやアカゲラなどの野鳥も飛来する。北海道大学、札幌ドーム、モエレ沼公園など札幌市全域を見下ろす景色も素晴らしい。
市中心部に戻れば、すすきの天然温泉 湯香郷(とうかきょう)があるが、麓には銭湯の文(ふみ)の湯もある。
■交通
[鉄道]地下鉄東西線西28丁目駅からバス7分、宮の森4条10丁目下車徒歩8分
[車]道央道札幌西ICから道道1号経由7キロ(P無料あり・山の手入口※台数制限あり)
■問い合わせ
TEL:011-211-2522(札幌市みどりの管理課)
♨立ち寄り温泉
すすきの天然温泉 湯香郷 ◉すすきの天然温泉
■11時~23時/無休/2750円/札幌市中央区南7条西3丁目/すすきの駅から徒歩5分/TEL:011-513-8107
信夫山<福島>
福島の街なかにある信仰の山
標高 275m・歩行距離 3km・歩行時間 2時間35分
烏ヶ崎展望台。撮影用のスタンドも設置されている
羽黒神社の大わらじは迫力満点
福島市中心部にある東西約2.7キロ、周囲7キロの里山で、熊野山、羽黒山、羽山(はやま)など、複数の峰からなる。古くから山岳信仰の山としても知られ、山頂など各所に神仏が祀(まつ)られている。安達太良(あだたら)連峰や吾妻(あづま)連峰、福島駅など360度の展望が楽しめる。
2025年4月にリニューアルされたばかりの烏(からす)ヶ崎展望デッキをはじめ、7か所の展望ポイントがある。弁当を持参し、好きな景色を眺めながら味わおう。
下山後は、福島交通飯坂(いいざか)線の美術館図書館前駅から約20分の飯坂温泉へ。温泉街のシンボルとなっている鯖湖(さばこ)湯など8軒の公衆浴場で疲れをとりたい。
■交通
[鉄道]東北新幹線福島駅からバス7分、福島テレビ前下車すぐ
[車]東北道福島西ICから国道115号経由9キロ(P無料あり)
■問い合わせ
TEL:090-7660-5582(ストリートふくしま)
♨立ち寄り温泉
鯖湖湯 ◉飯坂温泉
■6時~20時40分/月曜休(祝日の場合は営業)/400円/飯坂町湯沢32/福島交通飯坂線飯坂温泉駅から徒歩5分/TEL:024-542-5223
大霧山<埼玉>
森林浴を楽しみ、牧場を目指す
標高 767m・歩行距離 17.5km・歩行時間 5時間
開放感抜群の大霧山の山頂。条件がよければ、浅間山も見える
二本木峠の山つつじ。見頃は5月上旬まで
秩父盆地の東側にあり、堂平(どうだいら)山、笠山(かさやま)とともに比企(ひき)三山の一つ。自転車やバイク愛好者が多く訪れる定峰(さだみね)峠から針葉樹林に囲まれた登山道を歩き、大霧山山頂へ。両神山(りょうかみさん)や武甲(ぶこう)山などを眺めた後、粥仁田(かゆにた)峠経由で彩の国ふれあい牧場を目指す。
例年、5月下旬~6月上旬に約1500万本のポピーが咲く「天空のポピー畑」は25年は中止だが、動物との触れ合いやソフトクリームを目当てに訪れる価値はある。余力があれば、さらに北へ25分ほどの場所にあり、山つつじが美しい二本木峠を目指すのもいい。
下山後は、西武秩父駅前温泉祭の湯で汗を流したい。
■交通
[鉄道]西武鉄道西武秩父駅からバス35分、定峰峠入口下車すぐ(土、日曜、祝日は定峰下車、徒歩15分)
[車]関越道花園ICから国道140号経由25キロ(P無料あり)
■問い合わせ
TEL:0493-82-1223(東秩父村産業観光課)
♨立ち寄り温泉
祭の湯 ◉西武秩父駅前温泉
■10時~21時30分/無休/1100円(土・日曜、祝日、特定日は1380円)/秩父市野坂町1-16-15/西武鉄道西武秩父駅からすぐ/TEL:0494-22-711
陣馬山<東京・神奈川>
白馬の像が迎える山頂で絶景を
標高 855m・歩行距離 8km・歩行時間 2時間50分
富士山をはじめ、丹沢の山々が見える山頂。茶屋は2軒ある
山のシンボルになっている白馬像
東京と神奈川の都県境にある山。奥高尾縦走路の一部にもなっており、堂所(どうどころ)山(731メートル)、景信(かげのぶ)山(727メートル)、城山(670メートル)を通って、高尾山(599メートル)まで歩く人も多い。
中央線高尾駅から陣馬高原下行きのバスに乗り、東京都側から登るコースが有名だが、のどかな里山の雰囲気が残る藤野駅側からのアクセスもおすすめ。一ノ尾尾根コースは、なだらかで初心者でも歩きやすい。
白馬の像が立つ山頂からは360 度が見渡せ、富士山や丹沢、秩父の山々、東京スカイツリーなどを望む。ふもとには、陣渓園と陣谷(じんや)温泉の2軒の宿があり、日帰り入浴も可能。要連絡。
■交通
[鉄道]中央線藤野駅から徒歩30分または、バス5分の陣馬登山口下車すぐ
[車]中央道相模湖ICから国道20号経由5キロ(P無料あり)
■問い合わせ
TEL:042-684-9503(藤野観光協会)
♨立ち寄り温泉
陣谷温泉 ◉陣谷温泉
■12時~16時30分頃/不定休/1000円/相模原市緑区吉野1778/中央線藤野駅から徒歩45分/TEL:042-687-2363
【低山と温泉へ】登ってみたいおすすめ低山12座(2)~山梨・新潟・静岡・愛知~へ続く
(出典:旅行読売2025年6月号)
(Web掲載:2025年7月14日)