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「復興の火」ともる東北

場所
> 宮古市・石巻市・楢葉町・広野町など
「復興の火」ともる東北

聖火、まずは東北3県へ

日本全国を巡る東京オリンピックの聖火リレーは3月26日、福島県からスタートするが、それに先立って聖火は「復興の火」として、東日本大震災の被害が甚大だった岩手、宮城、福島の3県で展示・巡回される。

「復興の火」日程

3月20日 航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)で聖火到着式

3月20日 石巻南浜津波復興祈念公園(宮城県石巻市)で展示

3月21日 仙台駅東口エリア(宮城県仙台市)で展示

3月22日 三陸鉄道とSL銀河で、宮古駅(岩手県)~釜石駅(同県)~花巻駅(同県)で展示・巡回

3月23日 おおふなぽーと(岩手県大船渡市)で展示

3月24日 福島駅東口駅前広場(福島県福島市)で展示

3月25日 アクアマリンパーク(福島県いわき市)で展示

3月26日 Jヴィレッジ(福島県楢葉町・広野町)から、47都道府県を巡る聖火リレーがスタート

三陸鉄道

いよいよ東京五輪(724日~89日)が日本にやってくる。

大会前に行われる最大の注目イベントといえば開催国の各地を巡回する聖火リレーだろう。だが、今回は全都道府県を巡回する聖火リレーに先立つ形で、「復興の火」の展示・巡回が計画されている。「復興の火」とは、正式に聖火リレーが始まるまで、東日本大震災の被災地でともされ続ける聖火のことだ。

聖火は312日に古代オリンピック発祥の地、ギリシャ・オリンピア市のヘラ神殿跡で採火された後、同国から聖火特別輸送機「TOKYO 2020号」に載せられ、同月20日、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に運ばれる。今回の東京五輪の聖火は、羽田空港でも成田空港でも関西国際空港でもなく、東北の地に上陸する。

三陸鉄道とSL銀河に載せられて岩手県内を巡回

「復興の火」と一時的に名を変えた聖火はその後、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島の3県で各2日間ずつ展示される。3月22日、岩手県では宮古駅から朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でおなじみの三陸鉄道に載せられて釜石駅まで運ばれ、その後はJRSL銀河で花巻駅まで移動する。宮古駅をはじめ、途中の陸中山田駅、大槌(おおつち)駅、釜石駅、上有住(かみありす)駅、遠野駅などでは、復興の火の展示、お披露目が計画されている。

Jヴィレッジ(Jヴィレッジ提供)

真に被災地を励ますイベントに

東日本大震災から9年。震災以来、一部が不通になっていたJR常磐線が314日にようやく完全復旧する。まさに「復興」を実感させるニュースだが、他方で東京五輪招致に際し、安倍首相が「コントロールできている」と主張した東京電力福島第一原子力発電所は、汚染水処理問題についていまだに解決のめどがたっていない。

五輪招致の際に唱えられた「復興五輪」のスローガンに対しては、「被災地を招致のだしに使った」との辛辣な批判も一部にはある。

「復興の火」が、被災地の人々を勇気づけ、元気づけるものになるように、成功を祈りたい。

Writer

松本浩行 さん

東京都墨田区出身。月刊「旅行読売」編集部勤務から3年間の青森県勤務(読売新聞弘前支局)を経て、2019年11月、月刊「旅行読売」編集部に戻る。これまでに群馬県、石川県、宮城県などでも勤務した経験をもつが、今では「歌手ならりんご娘(ご当地アイドル)、山なら岩木山、果物ならリンゴ」と語る青森推しの編集長。