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【お得きっぷで鉄旅へ】青春18きっぷ5日券で日本一周に挑戦!

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【お得きっぷで鉄旅へ】青春18きっぷ5日券で日本一周に挑戦!

上野からスタート!

青春18きっぷ5日券で本州、北海道、四国、九州を回る

狭いようで広い日本列島。東京を起点に、フェリーや新幹線(オプション券)も使いながら、青春18きっぷ5日券で本州、北海道、四国、九州を回る旅が可能である。

旅のスタートは上野駅。常磐線を乗り継いで、仙台駅には昼過ぎに到着する。種類豊富な仙台の駅弁を物色してから東北線で北上。盛岡駅から先はIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道と第3セクター鉄道で、別途運賃が必要となる。

21時前に青森駅到着。函館までは青函フェリーの夜行便を利用するのがポイントだ。夜行列車なき現在、夜中に移動できるのはありがたい。

青函連絡船の思い出に浸りながら、フェリーは3時20分に函館港に到着。港から函館駅までは「定額タクシー」を予約しておこう。駅に隣接する函館朝市は早朝5時からオープンするので、2日目の朝食は海の幸を堪能したいところだ。

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函館朝市で海鮮丼を!

函館駅から道南いさりび鉄道で木古内駅へ。函館山を望む車窓風景を目に焼き付ける。青函トンネル前後の区間は、新幹線を使って一気に移動。新青森駅から奥羽線・羽越線で南下すると、鶴岡の先で日本海に沈む夕日が見られそうだ。新津駅と長岡駅で乗り換え、日付が変わる少し前に、宿泊地の柏崎に到着する。

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羽越線の車窓に広がる日本海の夕暮れ

3日目の前半は、えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくい、と第3セクター4路線を通過。「青春18きっぱー」にとっては「北陸の難所」と呼べる区間だが、「トキ鉄18きっぷ」や「北陸3県2Dayパス」などを上手に活用しよう。敦賀(つるが)駅から先は青春18きっぷに戻り、姫路駅と岡山駅で乗り換えて瀬戸大橋を渡る。坂出駅から予讃(よさん)線で伊予西条駅まで行き3日目は終了。

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北陸線の敦賀-新疋田駅間には鉄道ファンに人気の鳩原(はつはら)ループ線がある

4日目もフェリー利用がカギとなる。まずは予讃線を西へ。松山駅からは通称「愛ある伊予灘線」経由で八幡浜(やわたはま)駅へ向かう。車窓に広がる瀬戸内海の眺望が素晴らしい。八幡浜から別府まで2時間50分の船旅を楽しみ、別府では時間にゆとりを持たせて温泉につかりたい。歴史的建造物でもある竹瓦温泉は、駅から徒歩10分ほどでオススメだ。湯あみを楽しんだら日豊線を北上し、関門トンネルを潜って新山口で投宿。

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予讃線の下灘駅から伊予灘を一望

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別府温泉の竹瓦温泉

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国鉄時代からのホームが残る下関駅は、本州と九州をつなぐ関門トンネルの出入り口

最終日は山陽線、東海道線をひたすら乗り継いで、終点の東京駅には23時7分に到着し5日間の長旅を終える。

文/米屋こうじ 写真/米屋こうじ ほか

※モデルコースおよびマップは旅行読売7月号をご覧ください。ご購入は👉こちら


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年7月号)
(Web掲載:2025年8月17日)


Writer

米屋こうじ さん

1968年、山形県生まれ。鉄道カメラマン。鉄道と人々の結び付きをテーマに日本と世界の鉄道を取材撮影。著書に『ひとたび てつたび』『I LOVE TRAIN-アジア・レイルライフ』(ころから)など

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