山陰の真ん中に湧く 「100年温泉」-皆生温泉-
霊峰・大山を仰ぐ山陰有数の名湯
鳥取県西部、大山を望む海岸沿いにある皆生温泉。白砂の浜の先に日本海の大海原が広がる風光明媚な温泉地だ。
1921年から実業家・有本松太郎により温泉街が整備され、米子駅との間に鉄道も開通した(38年に米子電車軌道は廃止 ※)。山陰有数の温泉地へと発展した。開発から100年を迎 えた今年、スポーツと文化を融合した様々なイベントが予定されている。
温泉街の入り口にある米子市観光センターの前には「花風の足湯」があり、そこから続く四条通り沿いは皆生紋様灯篭が彩りを添えている。オーシャンビューの宿では、露天風呂から「日本の渚百選」や「日本の夕 陽・朝日百選」に選ばれた絶景を眺められる。
境港までの海岸沿いに今年3月、17キロの弓ヶ浜サイクリングコースが開通した。観光センターでクロスバイクをレンタルできる(1日1000円)。皆生温泉旅館組合の柴野清組合長は「さわやかな潮風を感じながら、日本の原風景を眺めてください」と太鼓判を押す。
夏は海水浴や海上アスレチックなど、最高水質AAの海で遊ぼ う。秋には米子の人形作家・安部朱美さんの創作人形展や地元の和傘の展示会など、文化的なイベントが予定されている。
旅の疲れは、「あたたまりの湯」で癒やしたい。皆生温泉は、泉温65度~83度のナトリウム・ カルシウム-塩化物泉で、成分が肌を薄く包み体の芯まで温まる。肌の老化を防ぐアンチエイジング効果もあるとされる。
四条通りにある土産物店「皆生横丁きないや」では、皆生温泉オリジナルの限定酒、純米大吟醸 「海に降る雪 上代」や「皆生温泉だるまエール」をはじめ、地元の特産品を販売。夕涼みしながら、温泉街さんぽを楽しむのもいいだろう。
空港や IC 、主な観光スポットまで 30分〜1時間と、山陰観光の拠点に最適な皆生温泉。水木しげるロードのある境港駅へは路線バスが直行しており、米子駅からは無料バスで「とっとり花回廊」へ行ける。
健康と美肌の湯につかり、山陰旅を満喫しよう。
アクセス
山陰線米子駅からバス20分
米子鬼太郎空港からタクシー20分
米子道米子ICから6キロ