ナニコレ!?みやげ 鳥取県の巻 砂たまご
スナバ県ならではのヒット商品「砂たまご」
スタバ進出を前にスナバで誕生
「スタバ(スターバックス)はないが、スナバ(砂丘)はある」という平井伸治知事の名言が契機になったのではなかろうが、47都道府県で唯一スターバックスがなかった鳥取県に同店1号店がようやく2015年にオープン。一方、引き合いに出されたスナバの方は、スタバ進出からさかのぼること10年以上前に「砂たまご」なる商品を生み出していた。
温泉タマゴにならって商品開発
2004年に鳥取市と合併した福部村で、「鳥取砂丘の魅力をアピールしよう」と当時の村人たちが2001年に立ち上げたのが、ふくべむら特産品本舗だ。
「砂はよおけあるだけ、利用せん手はないでなあ」「温泉タマゴがあるだけぇ、砂タマゴがあってもええでないかいや」
そんなやり取りが商品開発につながったという。
白身に焦げ目、黄身はホクホク
因州和紙で鶏卵を包み、鳥取砂丘の砂に埋めて約250度までしっかり加熱。そうすると、水分は適度に抜け、白身にはほんのり焦げ目がついて弾力も出る。黄身は、クリや焼きイモのようにホクホクした食感になる。ゆで卵ならぬ蒸し焼き卵の完成だ。
原料の卵は、オスもメスも放し飼いにして産まれた有精率80%以上のものを使用。日本食品分析センターに検査を依頼したところ、製法の効果もあってか、一般のゆで卵よりもタンパク質、鉄分、カルシウムなどを多く含むという分析結果が出たという。
「村おこし」の熱い思いが、スナバ県ならではのヒット商品を世に出した。
【価格】350円(3個入り)
買える場所
鳥取砂丘の土産物店やJR鳥取駅の「おみやげ楽市」など。都内では、新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で販売。
問い合わせ
ふくべむら特産品本舗
TEL 0857・74・3158
(出典/「旅行読売」2014年12月号)
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