ナニコレ!?みやげ 福井県の巻 眼鏡堅麺麭
軍都と匠の街をモチーフに誕生
福井県鯖江市といえば、かつて陸軍歩兵第三十六連隊が置かれた軍都にして、イタリアのベッルーノ、中国の温州・深圳と並んで世界有数のメガネ生産を誇る匠(たくみ)の街でもある。
軍の駐屯地とメガネ生産地。一見、何の結びつきもなさそうな二つの要素だが、鯖江市をPRするモチーフとして結びつき、ユニークな菓子を誕生させた。それが眼鏡堅麺麭(メガネかたパン)だ。
軍隊の保存食「堅パン」に着目
「メガネ製造業者の方々が販促用の手土産として使えるような商品を作りたいと考えたことが誕生のきっかけ」と話すのは、この商品を企画・販売する越前夢工房の西尾孝史代表。軍隊の保存食であった堅パンを作り、連隊に納めていた老舗パン店「ヨーロッパンキムラヤ」(鯖江市)が、その製法を守りながら現在も「軍隊堅麺麭(パン)」として製造していることに着目し、開発への協力を申し入れた。
メガネ業者も商品開発に協力
本物のメガネのリアリティーを追求するために、「フレーム型の枠作りにはメガネ業者の方たちにも協力してもらった」(西尾代表)という。
原材料は小麦粉、砂糖、ショートニング、黒ゴマで、味は素朴なクッキー風。メガネのフレーム部分が壊れないように堅パンを用いたこともあり、歯に自信のない人には慎重に食べることをお勧めしたい。
【価格】7枚入り864円、3枚入り486円
買える場所
めがねミュージアム(鯖江市)や、福井県内のJR主要駅など。都内の「ふくい南青山291」(港区南青山)、「食の國 福井館」(中央区銀座)でも発売中。
お取り寄せ情報
問い合わせ
越前夢工房
TEL 0778・25・1119
(出典:「旅行読売」2016年2月号)