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ナニコレ!?みやげ 奈良県の巻 「飛鳥の蘇」

場所
ナニコレ!?みやげ 奈良県の巻 「飛鳥の蘇」

飛鳥時代に作られた記録がある「蘇」を現代によみがえらせた、西井生乳加工販売所の「飛鳥の蘇」

オリーブ石鹸と見まごう外見

外見は、オリーブ石鹸を思わせる赤みを帯びたベージュ色。スライスして口に運べば、練乳のような風味とほのかな甘みが口の中に広がり、舌の上でまろやかに溶けていく。シンプルな味わいは、砂糖、塩、凝固剤などの添加物を一切使わず、牛乳だけで作られているからだろう。

よみがえった飛鳥時代の食品

「蘇」という名の食べ物が、7世紀末の飛鳥時代に作られた記録があるという。それを現代によみがえらせたのが、西井牧場の「飛鳥の蘇」である。搾りたての牛乳を7~8時間火にかけて水分を取り除き、成型する。発酵させてはいないが、チーズの一種に分類される。

古代史の舞台散策時の土産に

奈良国立文化財研究所(現・奈良文化財研究所)飛鳥資料館が1987年に特別展示「万葉の衣・食・住」を開催した際に古代食として再現したものを商品化した。こうした縁から、当時、同館の学芸員室長を務めていた考古学者による解説文も同封されていて、蘇が貴族や高級官人しか口にできない超高級品であったことが記されている。

「歴史好きな方がよく買い求められます」と、同販売所。古代史の舞台を散策した折の格好の土産になるに違いない。


【価格】1188円(約80グラム)



買える場所

みるく工房飛鳥(橿原市)、レストランあすか野、大佛屋、あすか夢の楽市(以上、明日香村)など。


問い合わせ

西井牧場

TEL 0744・22・5802

(出典:「旅行読売」2015年8月号)

Writer

松本浩行 さん

東京都墨田区出身。月刊「旅行読売」編集部勤務から3年間の青森県勤務(読売新聞弘前支局)を経て、2019年11月、月刊「旅行読売」編集部に戻る。これまでに群馬県、石川県、宮城県などでも勤務した経験をもつが、今では「歌手ならりんご娘(ご当地アイドル)、山なら岩木山、果物ならリンゴ」と語る青森推しの編集長。