鉄印を求めてローカル線の旅 (野岩鉄道~会津鉄道~阿武隈急行)(1)
栃木県を縦断し、南東北の福島県へ。1泊2日で3社の鉄印を集める旅を提案。 初夏の青空は澄み、車窓を彩る緑も鮮やか。ローカル線風情もたっぷり楽しめるコースだ。
モデルコース
浅草
⬇ 東武鬼怒川線特急2時間20分
新藤原
⬇ 野岩鉄道・会津鉄道普通1時間
会津田島
⬇ 会津鉄道快速40分
芦ノ牧温泉 (泊)
⬇ 会津鉄道・只見線普通25分
会津若松
⬇ 磐越西線快速1時間
郡山
⬇ 東北線普通50分
福島
⬇ 阿武隈急行35分
富野
⬇ 阿武隈急行35分
福島
首都圏から東武鉄道〜野岩鉄道〜会津鉄道を経由して福島県会津地方へ抜けるルートは、新幹線+在来線ルートに比べて料金が安く、のんびり派にはおすすめのコースだ。浅草駅から会津田島駅までの直通列車、会津鉄道のイベント列車「お座トロ展望列車」などもあり、鉄道自体も魅力たっぷり。時間を気にせず普通列車でローカル線風情を楽しむのもいい。
そんな路線に、鉄印集めの楽しみが加わった。福島県内ではせっかくなので阿武隈急行にも乗車。沿線の魅力とともに紹介しよう。
東武鬼怒川線新藤原駅から続く野岩鉄道は、会津高原尾瀬口駅までの30・7㌔。まずは新藤原駅で下車して鉄印帳を買い、鉄印集めのスタートだ。
沿線には風光明媚な龍王峡、谷間に湯けむりを上げる川治温泉、平家落人伝説が伝わる湯西川温泉などがあり、途中下車しながらのんびり旅を続けたい。トンネルを抜けるたびに山は深くなり、ほとんどの列車は会津鉄道の会津田島駅まで乗り入れる。
会津鉄道では会津田島駅で鉄印をもらえる。鉄印は手書きで、寺社でいただく御朱印のよう。身も心も引き締まる思いがして、鉄印集めの意欲が湧いた。