【私の初めてのひとり旅(一人旅)】JP(ジェーピー)さん 仙台(1)
ジェーピー[ものまね芸人]
1983年、滋賀県生まれ。2003年頃よりフリーのモノマネ芸人として活動を開始。07年に「R-1 グランプリ」で準決勝に進出。松本人志のものまねで知られるようになり、22年1月放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では欠席した松本の代役として登場した。主なレパートリーは松本人志のほか、長瀬智也、小池徹平、小籔千豊、ダルビッシュ有など。テレビのバラエティー番組や情報番組のほか、ドラマなどにも出演している。
ポケモン大会参加のため冒険の旅高1の夏、青春18きっぷで仙台へ
中学時代にポケットモンスター(ポケモン)にハマりました。「ポケモン」は携帯型ゲーム機のソフトで、すべてのポケモンを集めてポケモン図鑑を完成させるのが目的ですが、ライバルとの競争や悪の組織との戦いなどもあり、「なんて面白いんだ!」と夢中になりました。ポケモンカードの収集に熱を入れ始めたのはそれからです。
その頃は滋賀県八日市市(現東近江市)に住んでいて、大阪や京都でポケモンの大会などのイベントがあると参加していました。そこでは限定カードが配布されるのです。
関西近郊は日帰りだったので、仙台の大会へ1泊2日で行ったのが初めてのひとり旅でした。改めて調べてみると、「チャレンジロードʼ99SUMMER(サマー)」仙台大会で、高校1年の夏休みでした。両親は心配しましたが、ためていたお年玉や小遣いを使うと言うと、「かわいい子には旅をさせろ」と考えたのか、最後は行ってこいと送り出してくれました。
当時1000枚以上のポケモンカードを持っていて、分厚いバインダーが10冊以上ありました。それを全部キャリーカートと、バッグ二つに詰め込んで持って行きました。ほかの来場者と交換するためです。
最寄りの近江八幡駅から近江鉄道で米原駅まで行き、JRの「青春18きっぷ」を使って普通列車を乗り継いで仙台へ。鉄道オタクの友達にルートを調べてもらい、乗換駅や発車時間を全部書いてもらったんです。乗換駅では近くにいた大人にどの電車に乗ったらいいか尋ねました。
電車内ではカードをチェックしたり、ひとりで対戦ごっこをしたりして過ごし、車窓風景はほとんど見なかったなあ。仙台駅で仙石(せんせき)線に乗り換え、会場近くの宮城野原駅に着いたのは夜遅く。駅のロータリーにあったベンチで野宿しました。

ポケモン大会の会場となったサンフェスタ
今回はどんな限定カードが配られるのだろうとか、持っていないカードを交換できたらいいなとか、ずっとワクワクしていたから長旅も苦にならなかったし、ひとりでも寂しくなかったですね。
食事も成り行きで、駅近くのコンビニエンスストアに弁当などを買いに行ったら、店の前に特攻服を着た怖いお兄さんたちがたむろしていて、絡まれてしまいました。現金はほとんど持っていなかったので、なんとか逃げられました。荷物の中にはポケモンカードが大量にあったけど、お兄さんたちは全然興味がなかったみたい。今ではプレミアが付いて100万円以上するカードもあったんですけどね(笑)。

高校時代のJPさん(左)。大阪市のポケモンセンターで
話/ジェーピー 聞き手/田辺英彦
【私の初めてのひとり旅(一人旅)】JP(ジェーピー)さん 仙台(2)へ続く(2/22公開)
(出典:「旅行読売」2026年2月号)
(Web掲載:2026年2月21日)


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