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淡路島にひとり旅

場所
> 南あわじ市
淡路島にひとり旅

3年トラフグを筆頭に 冬の美味を求めて淡路島ドライブ

古代から皇室や朝廷に食材を貢ぎ、御食国(みけつくに)と名高い淡路島。現在も食材の宝庫として知られ、フグにサワラにタマネギに淡路ビーフにフルーツ……と、おいしいものを挙げたらきりがない。

車を使えば大阪中心地から1時間30分ほど。冬の味覚を求めて車を走らせた。

 

グリナリウム淡路島でトマト摘みを楽しむ

最初の目的地は、グリナリウム淡路島。淡路IC近くのトマトとイチゴの生産農家が営むレストラン&カフェだ。世界中から集めた珍しいトマト約15種が実る温室を併設、トマト摘みもできる。

 

マスカルポーネムースの濃厚さもたまらない島パフェ・ティラミス

カフェで島パフェ・ティラミスを味わう。店専属のパティシエが、アイスまで全て手作りした、エスプレッソゼリーのほろ苦さが効いた甘さ控えめの大人のパフェで、凍らせてシャリッとした甘酸っぱいイチゴが絶妙だった。

「12月下旬からイチゴのシーズン。私たちが大切に育てた季節限定のイチゴ満載のパフェも登場し、敷地内のハウスでイチゴ狩りも始まります。また、トマトは夏の野菜のイメージがありますが、実は寒い冬は苗がストレスを感じて実に栄養をためようとするため、味わいが濃くなるんですよ」

店長さんはこう話す。トマトはジューシーでフルーツのようだった。

 

国道76号沿いは、海を間近に感じながら爽快に走ることができる

淡路島はスイセンの日本三大群生地の一つ。国道76号沿いの灘黒岩水仙郷は、標高約6000㍍の諭鶴羽山(ゆづるはさん)から紀伊水道までの約45度の急斜面約7㌶に、500万本のスイセンが群生。開園は1月~2月下旬と期間限定だが、冬の澄んだ空と山を染める花のコントラストは一見の価値があるだろう。

残念ながら取材時は閉園中。神戸淡路鳴門道で、一路宿のある南あわじ市へ。休暇村 南淡路の絶景露天風呂から大鳴門橋を眺めながら、ドライブの疲れをほぐした。

 

絶景レストラン うずの丘の美福鍋

ひとりでもフグ鍋が味わえる

2日目は海沿いの県道25号を通り、淡路島南IC近くのうずの丘 大鳴門橋記念館へ。丘の上にあるので眺めは最高。屋外のテラスで海を見ながらぼんやりする。

館内にある絶景レストラン うずの丘では、11月1日から冬の淡路島の名物、3年トラフグがお目見えする。

「フグの養殖期間はほとんどが2年で、約800㌘の重さです。一方、淡路島3年トラフグは、共食いなどのリスクを負いながらも1年長く育てるために、重さは約1.2㌔と身がたっぷり付き、うまみも歯応えも天然ものに近いと称賛されています」と、料理長は言う。

同レストランでは、淡路島3年トラフグを使った、てっさ付きの冬季限定「美福鍋」が、ひとりでも予約なしで気軽に食べられる。

この鍋は淡路限定のフグ鍋で〝3年トラフグを使用する〟、〝フグ皮や淡路島のレタスを入れる〟、〝自家製ポン酢ジュレも使う〟など、七つの条件を満たさなければ、「美福鍋」と名乗ることができない。島内でも食べられるのは10数軒のみという。

さらに、ここでは料理長が考案した白子ダシで提供。特に味が凝縮するシメの雑炊が好評だ。店では由良産のウニを用いた料理も人気で、今年はウニダシのフグ鍋も誕生するそうだ。

 

淡路島生サワラ丼

取材は10月だったので、フグはおあずけだが、秋冬は淡路島生サワラ丼がおすすめと聞き、注文した。サワラは文字通り春が旬だと思われがちだが、寒くなると身に脂が載り、コクとまろやかさが増すとのこと。店で「裏旬」と呼ぶのも納得のおいしさだった。

 

うずしおクルーズでは、大潮時には最大直径20㍍のうずしおを眺められることもある

食後は福良港から出るうずしおクルーズ船へ。船からは、迫力のうずしおを間近に見下ろせる。船の出航時間は潮の満ち引きによって変わるため、事前に調べてから予定を立てると良いだろう。

旅の締めくくりに、車で5分の道の駅うずしおにも立ち寄りたい。淡路バーガーを食べて、タマネギをお土産に買い、心もお腹も満たされて大阪へ戻った。

 

おすすめの宿 休暇村 南淡路(TEL:0799-52-0291)

福良湾や鳴門海峡を見渡す高台に位置し、南淡温泉が満ちる絶景露天風呂が魅力。夕食はビュッフェで、地魚を中心にすしなど約60種が並ぶ。お散歩会や星空観察なども実施。

通年/1泊2食1万4450円~(2人1室の場合は1人同1万3350円~)/ 三宮バスターミナルから高速バス1時間30分、福良下車。徒歩3分のなないろ館前から送迎10分/神戸淡路鳴門道西淡三原ICから11㌔/南あわじ市福良丙870-1

 

■施設データ

・グリナリウム淡路島 レストラン&カフェ …11時~18時(12月下旬以降は10時~)/火曜(祝日の場合は翌日)休、年末年始休/TEL:0799-70-5116
・灘黒岩水仙郷…9時~16時30分/2021年1月1日~2月下旬開園、期間中無休/600円/TEL:0799-56-0720(開園期間以外は南あわじ市商工観光課 TEL:0799-43-5221)
・うずしおクルーズ…9時~17時/無休/2500円/TEL:0799-52-0054(ジョイボート南淡路)
・うずの丘 大鳴門橋記念館…9時~17時(レストランは10時~15時、施設により異なる)/祝日・繁忙期を除く火曜休、年末年始休/TEL:0799-52-2888
・道の駅 うずしお…9時~17時(施設により異なる)/祝日・繁忙期を除く木曜休、年末年始休/TEL:0799-52-1157

(旅行読売2020年12月号掲載)

 

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Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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