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いま、ひそかなブーム 旅して集める「御船印」

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いま、ひそかなブーム 旅して集める「御船印」

鮮やかなブルーと白い波のデザインが美しい「瑠璃の壱」

 

船印帳を携えて、船旅の思い出を集める

旅先で乗った船や列車のチケットを捨てられず、思い出のアルバムに添えて挟んだ記憶のある人も多いだろう。チケットレスの時代、半券というささやかな記念品もだんだんと姿を消している。

そんな中、2021年4月に日本旅客船協会の公認を受け、「御船印めぐりプロジェクト」が始まった。寺社で授かる御朱印になぞらえ、北海道から沖縄まで76(5月末時点)の船会社が御船印を制作。定期航路のフェリーや観光遊覧船など参加社は徐々に増えており、それぞれに自慢の船や景観をとらえたデザインが楽しい。

船会社によってスタンプ式、シール式、プリント版、手書きなど色々あり、中には飛び出す仕掛け付きの御船印や、船長のサインを書き添えてもらえる航路もある。

御船印の一例(上)太平洋フェリー(下)駿河湾フェリー

御船印は発着ターミナルのチケット売り場や船内の売店などで購入でき、価格は300円〜1000円ほど。公式船印帳も取り扱っている場合が多く、定番の「瑠璃の壱(るりのいち)」1980円は蛇腹式で46枚の船印を収めることができる。「港街/神戸」、「日本丸の壱(数量限定)」各2200円のデザインもあるほか、一部の船会社ではオリジナルの船印帳を発行している。

さらに収集心をくすぐるのが「御船印マスター制度」。集めた御船印の数によって一等航海士や船長などの称号を申請できるので、御船印集めにも熱が入る。公式船印帳にはあらかじめ申請台紙が印刷されているほか、公式以外の朱印帳などでもエントリー台紙をウェブサイトから購入すれば、申請に利用できる。

神戸エリアでは地域内に拠点をもつ船会社の御船印を一定数集めて申請できる「神戸ポートエキスパート」の称号認定も行う。港街の魅力を改めて感じたい。

御船印一覧、購入方法や問い合わせは、御船印公式ウェブサイトで。


文/春日明子

(出典:「旅行読売」2022年8月号)

(WEB掲載:2022年9月2日)


Writer

春日明子 さん

1979年生まれ、神奈川県出身。会社員時代に釣りに目覚め、いつの間にか釣り新聞の編集者となる。編集プロダクションにて旅行雑誌やコーヒー専門誌、機内誌を中心に編集・執筆活動を続けたのち、鮭釣りに訪れた北海道で人生の伴侶を釣り上げ、2016年に別海町へ移住。酪農地帯の真ん中で原稿を書く。

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