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ローカル線に乗って、まだ見ぬ京都へ(1)

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ローカル線に乗って、まだ見ぬ京都へ(1)

浄瑠璃寺。九体の阿弥陀如来坐像(国宝)が本尊で「九体寺」の別名もある。本堂と三重塔は国宝、庭園は史跡・特別名勝。木津川市加茂町西小札場409時~1630分(冬季短縮(/拝観400円/無休/TEL:0774-76-2390

京都府内唯一のお茶の村へ。日本海を望む鎮守府の街へ。単線を走るローカル線に乗って、知られざる京都を探す旅へ――。

不変の極楽と極上を訪ねて

京と奈良、二つの古都を結ぶ京都南部は歴史の宝庫。大阪と名古屋を結ぶ関西本線沿線だ。1両編成の列車で宝探しに出かけてみよう。

浄瑠璃寺は、平安期の開創。庭園は仏がいる「浄瑠璃世界」と「極楽浄土」を表現し、千年前の景色が残る。東側の三重塔には薬師如来像、西側の本堂は九体の阿弥陀如来坐像を安置。現世の行いを9段階で判断する阿弥陀仏は、拝めば必ず極楽に迎えてくれるという。

 

 

恋路橋。木津川に架かる花崗岩の石橋で長さ約95メートル、幅3.6メートル。対岸にある恋志谷神社は恋愛成就・子授けのご利益で知られる。相楽郡南山城村北大河原欠ヶ原11-5/大河原駅から徒歩約5分

関西本線に寄り添って流れる木津川の「恋路橋」は欄干がなく、増水時には水没する沈下橋。永遠に壊れない恋愛の密かなシンボルだ。

心の後は、お腹を満たそう。松本亭のきじ鍋は、締まった身を醤油味の出汁で「炊くほどに旨味が増します」と亭主の松本敏明さん。

松本亭。1890年創業の老舗料理旅館。「きじ鍋薬師コース」は一人前8500円、1泊2食付17600円~。相楽郡笠置町笠置山20/食事11時~15時、17時~21時30分/不定休(要予約)/TEL:0743-95-2016/笠置駅から送迎あり

京都府内唯一の村、南山城村は宇治茶の産地だ。「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」は、点前用の春摘み抹茶を贅沢に使う「むらちゃスイーツ」が評判。社長の森本健次さんが「茶どころの余裕」と語る、お茶の村お心意気と極上の味に出合える。

隣接するホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」のコンセプトは、「未知なるニッポンをクエストしよう」。道の駅を拠点に、南山城村の知られざる魅力体験へと導かれてみたい。

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村。「むらちゃどら焼き」(抹茶・ほうじ茶、各380円)は茶の味わいが濃厚。南山城産の食材を楽しめる「つちのうぶ」食堂も。相楽郡南山城村北大河原殿田102/9時~18時/6月第3水曜、12月第2水曜休/TEL:0743-93-1392/月ケ瀬口駅から徒歩10分
「むらちゃどら焼き」(抹茶・ほうじ茶、各380円)
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ。インターナショナルホテルブランドのサービスを宿泊特化型サービスで気軽に利用できる。シンプルで快適な客室からは茶畑を一望。1室4520円~。相楽郡南山城村北大河原殿田105/TEL:0743-93-1555/月ヶ瀬口駅から徒歩10分
フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
笠置駅に停車中の関西本線のディーゼル車両

京都総合観光案内所「京なび」

TEL:075-343-0548


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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