北陸線の鉄道遺産を訪ねる旅【福井県敦賀市・南越前町、滋賀県長浜市】
日本最古の鉄道トンネル・小刀根トンネル
モニターツアーも実施! 北陸線で敦賀・長浜の鉄道遺産を巡る
敦賀は天然の良港として、古くから大陸との貿易や北前船の中継基地など交通の要衝として栄えた。その必然から、1882年、敦賀は日本海側で初めて鉄道が開通した地となる。同年長浜駅も開業し、その2年後の柳ヶ瀬トンネルの開通により、長浜―敦賀駅間がつながり、琵琶湖と日本海が結ばれた。
1896年には敦賀―福井間が開業したが、敦賀から今庄に抜けるには12のトンネルや四つのスイッチバックなど、「山中越え」という峠の難所があった。
また、1912年には東京から敦賀を欧亜国際連絡列車が走り、敦賀から船でウラジオストクに渡って、シベリア鉄道で欧州に行くルートができた。国内外の多くの人が訪れた敦賀は、まさに日本の玄関口だった。
1957年の近江塩津経由の新線や1962年の北陸トンネルの開通により、柳ヶ瀬トンネルや山中越えのトンネルは廃線となったが、その遺構群は、当時の難工事や日本一の鉄道難所と言われた痕跡を垣間見ることができる。
国際都市の文化が残る敦賀をはじめ、北国街道の宿場町だった今庄、城下町として栄えた商都・長浜など、鉄道の歴史から地域の魅力を見つける旅を楽しんでみたい。2024年春には、北陸新幹線敦賀延伸という新しい鉄道の歴史がスタートする。
北陸線の鉄道遺産を訪れるモニターツアー、詳細はこちらから。
(WEB掲載:2022年10月5日)