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【見つけた!ご当地鍋】三浦農園のセリが決め手!「こうめ」の仙台せり鍋(1)

場所
> 名取市、仙台市
【見つけた!ご当地鍋】三浦農園のセリが決め手!「こうめ」の仙台せり鍋(1)

こうめのせり鍋。鍋の具材は岩手の奥州いわいどりのほか、宮城県東松島市の鳴瀬(なるせ)かき、角田市の野田鴨も選べる

 

宮城の冬グルメの名脇役・セリが主役に!

春の七草の一つに数えられるセリは万葉集にも詠われ、長く親しまれてきた。寒さに強いため東北各地で栽培され、なかでも宮城県は全国一の収穫量を誇る。正月の仙台雑煮には焼きハゼや凍(し)み豆腐、根菜類などとともに欠かせない食材の一つだ。

仙台市の南に位置する名取市は約8割の生産量を占める県有数の産地。その歴史は400年を超えるという。三浦農園を訪ねると、専用の田んぼに青々としたセリが育っていた。

セリの田んぼには、年間を通じ13度〜15度の井戸水が注がれている。夏場はセリを冷やし、冬は雪や霜に当たっても凍らないという
「宮城が誇る在来野菜を、ぜひ仙台で食べてほしい!」と、セリ農家の三浦隆弘さん
白く長い根の付いたセリを手作業で収穫し、水洗いして泥を落とす
三浦さんの家族が、枯れた葉などを丁寧に取り除いて選別作業を行う

「豊かな地下水をくみ上げて24時間かけ流し、自家採種したセリを育てています。農薬や化学肥料を使わないので、イトミミズやゲンゴロウなどの生き物もたくさんいますよ」と三浦隆弘さんは語る。

有機農法で栽培すると、茎の付け根、根際の甘みや香りが際立つようになった。甘みは寒くなるほど増す。このセリを産地で食べてほしいと、三浦さんが仙台の飲食店らとともに考案したのが「仙台せり鍋」だ。2003年〜2004年頃に登場し、次第に人気に。東日本大震災後は復興支援で来仙した人々を地元の食でもてなす際に、よく食べられたという。飲食店から広がり、今ではスーパーでパック入りのせり鍋つゆが売られるほど家庭の食卓にも定着した。

【見つけた!ご当地鍋】三浦農園のセリが決め手!「こうめ」の仙台せり鍋(2)へ続く。

セリは9月〜翌年5月頃に収穫される。春先になると茎から葉にかけてうま味が増す

お取り寄せ

三浦農園の名取せり
ポケットマルシェ
300㌘(せり鍋2人〜3人分)1242円〜(送料別、値段は月によって変動あり)

文/堀内志保 写真/堀内 孝

(出典:「旅行読売」2023年2月号)

(Web掲載:2023年1月31日)

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Writer

堀内志保 さん

埼玉県生まれ。1999年から2年あまり社会人類学の調査でアフリカ大陸の沖に浮かぶマダガスカル島に滞在。『マダガスカルを知るための62章』(明石書店)では、市場と割礼祭の章を担当した。2003年から宮城県に住み、写真家の夫とともに東北各地の自然や歴史、食、温泉、手仕事などに触れ、新聞や雑誌に記事やエッセイを発表している。

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