ディープな久米島ラジオ旅へ

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ラジオ出演の体験の様子

開局10周年のFMくめじま

沖縄本島から飛行機で約40分にある人気アイランド、久米島。例年、夏休みシーズンには羽田からの直行便も運航され、都心部からも気軽に訪れやすいリゾートだ。

そんな久米島で、島内での聴取率が約7割を誇る人気コミュニティーラジオが「FMくめじま」。開局10周年を迎え、個性豊かな島民がパーソナリティーとして登場する番組は30を超える。久米島町観光協会からのイベント紹介、嘉手苅明舞踊地謡研究会がお届けする民謡番組、久米島ホタルの会が紹介する人と自然の感じ方、関わり方番組、島ぐらしコンシェルジュによる移住定住促進のための番組など、旅行者にとっても興味深い番組は数多い。

パーソナリティーとナイトツアーへ

そんなFMくめじまでは、「久米島ラジオ旅」と題して、島人パーソナリティーが案内する体験ツアーを実施している。中でもおすすめは、「人気番組パーソナリティーと味わい尽くす久米島ナイトツアー」だ。案内役のパーソナリティーは、木曜19時～20時に放送している知的情報バラエティー番組「ミッツ・ショウTime!!」の“お耳の恋人ミッツ”と“いくつになっても山城少年”の島人2人だ。

参加者はラジオ番組に出演！

体験ツアーでは、参加者はまず打ち合わせを経てから番組出演＆収録を体験。パーソナリティー2人の上手な進行に誘われ、約1時間の収録はあっという間。番組は後日オンエアされ、全国どこでも視聴できるアプリをダウンロードすれば、いつでも視聴可。貴重な久米島での思い出となる。

赤鶏料理を食べ島人と談笑も

番組収録後は、パーソナリティーの案内で街中へ繰り出す。目指すは、地元でも人気の居酒屋「笑島（わしま）」。ここで参加者は、久米島創作料理コースのほかに通常メニューにはない「赤鶏特別料理」を賞味する。豚肉文化が根付く沖縄にあって、久米島赤鶏牧場を営む地元出身の山城さんが育てた鶏で、品種はフランス産のレッドブロー。飼育日数は約100日で、一般的に40日で出荷するブロイラーの倍以上の日数をかけ、鶏にストレスをかけないように育てている。飼育資料に月桃、ウコンをブレンドし、黒麹菌が多い泡盛の酒かすを混ぜ込んでいるのも沖縄らしく、やわらかな肉質とほどよい弾力が特徴だ。宴席では、島人パーソナリティーでもある山城さんから、赤鶏料理の説明や生産秘話も聞ける。

一般的な観光旅行ではここまで島人と触れ合う機会はなく、同ツアーならではのポイントでもある。ほかに「くめじま・民話を再現！＆うちなーぐち語りべの旅」や、「おばあの島唄ライブと、久米島伝統食の料理教室」など、魅力あふれる体験ツアーもある。