“電気バス”で快適に日光を周遊
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日光グリーンスローモビリティ走行風景
時速20キロ未満の“電気バス”
栃木県日光市で、「日光グリーンスローモビリティ(通称“グリスロ”)が人気を集めている。??と思う人もいることだろう。グリーンスローモビリティとは、公道を走れる時速20キロ未満の電気自動車を使った移動サービスのことで、車両そのものを含めた総称だ。簡単に言えば、街中を“電気バス”が走っていると思ってもらえばいい。
観光気分で気軽に乗車を
東武バスグループの東武バス日光と日光市が2022年4月から共同運行し、地元住民や観光客の手軽な移動手段として大活躍している。車両の特徴はまず、窓ガラスがないこと。そのため自然豊かな日光の風を感じながら乗車できる。時速20キロ未満でゆっくり走行するため、単なる移動手段でありながら、のんびりと車窓風景を楽しめるのがありがたい。そのうえ、一般的な路線バスでは通れないような狭い道路も通行できるので、ちょっとした距離の移動でも足腰の弱い人や赤ちゃん連れ家族には特にありがたい存在だ。ロングシート風に木製ベンチシートが窓際に設置され、開放的な雰囲気。定員21人で、うち着席は14人。
現金以外での支払いもOK
運行ルートは、日光山輪王寺、勝道上人像前、表参道、大猷院・二荒山神社前、西参道駐車場前、憾満ヶ淵・化け地蔵、ホテル日光千姫物語前、御用邸通り、日光田母沢御用邸記念公園前、金谷ホテル歴史館、西参道入口の各バス停に止まり、好きなところで乗降できる。
今年度の運行期間は4月26日~11月23日(予定)の毎日10時50分発(日光山輪王寺)~16時10分着(日光山輪王寺)で、1日7周する。運賃は1回あたり大人200円、子ども100円。現金のほか、交通系ICカード、PayPay決済での支払いもOKだ。朝と夕方の各2便のみ、通常の運行エリア外である日光駅発着となる。
お得に路線バスも乗り継いで
東武バス日光の各種フリーパスでも日光グリーンスローモビリティを利用できるので、中禅寺湖や湯元温泉など広域を観光する人はフリーパスを購入して乗車したほうがお得だ。フリーパスの区間なら東武バスに何回でも乗り降りできるので、その都度、支払う手間も必要ない。「湯元温泉フリーパス」大人3500円(2日間有効)、「中禅寺温泉フリーパス」大人2300円(2日間有効)、「霧降高原フリーパス」1500円(2日間有効)、「世界遺産めぐり手形」大人600円(当日のみ有効)がある。