美郷町に咲く「美郷雪華」
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ラベンダー園の様子
歴史ある名水の町
秋田県南の中央東部に広がる美郷町。町内に湧水が114か所もあり、「名水の町」として名高い。中でも「六郷湧水群」は全国名水百選に選定され、今も地域の生活に欠かせない清水となっている。
千畑温泉や六郷温泉など温泉も町内各地にあり、新日本街路樹百景の「松・杉並木」や、源義家・藤原清衝らゆかりの「後三年合戦」跡地など、歴史や絶景スポットも点在。道の駅美郷では、新鮮な地野菜や特産品などを手軽に買える。
紫と白色のコントラスト
そんな美郷町で、2023年6月10日~7月2日に「ラベンダーまつり」が開かれる。ラベンダー園は2ヘクタール余もあり、東北最大級を誇る約2万株のラベンダーが咲き誇る。品種「オカムラサキ」「濃紫早咲」など一般的なパープル色のラベンダーのほか、ホワイトラベンダーが咲くのも特徴だ。美郷町で発見された新しい品種「美郷雪華(みさとせっか)」で、全国でも見られる場所は同園と、ラベンダー交流を行っている北海道中富良野町の町営ラベンダー園に限られている。「美郷雪華」から抽出したフローラルウォーターを使ったルームフレグランスも販売している。
ラベンダーを土産に
まつり期間中、さまざまなイベントも行われる。ラベンダーアイスやラベンダーグッズなどの販売のほか、ラベンダーの摘み取り体験も楽しめる。同体験は規程容器に詰め放題で1回300円とお特だ。名水百選に選定された湧水で作った「ニテコサイダー」もおすすめ。
土・日曜には、園内を周遊するトラクタートレイン「こぐまちゃん号」も運行する。運が良ければ、美郷町マスコットキャラクター「ミズモ」にも出会える。
便利な観光タクシー運行
ラベンダー園の最寄り駅は奥羽線大曲駅。大曲駅からタクシーで約25分の場所にある。バス利用の場合は、大曲駅近くにある大曲バスターミナルから千屋線で約25分、千畑小学校バス停で降りる。バス下車後、さらにラベンダー園までタクシーで約7分かかり、あまり利便性が高くない。
その解消に向けて、まつり期間中を含み乗合タクシーの実証実験を実施、観光シェアタクシー「ミズモシャトル」を運行する。大曲駅とラベンダー園のほか、主要名所も結ぶため、周遊観光にも便利だ。1人あたりの運賃は大曲駅からラベンダー園が1980円、ラベンダー園から道の駅美郷が1980円、大曲駅から名水市場湧太郎が1480円など(すべて12歳未満は半額)。オンラインによる事前予約制(2023年6月1日から受け付け開始)だ。
美郷町商工観光交流課
https://www.town.misato.akita.jp/kankou/3882
観光シェアタクシー「ミズモシャトル」
https://app.nearme.jp/town-shuttle/poc-misato/
(WEB掲載:2023年5 月24日)