【昭和のドライブイン&レトロ自販機】昭和の香りが残る 全国のドライブイン6選
昭和のドライブ休憩に欠かせなかった、道路沿いの商業施設・ドライブインが改めて注目されている。昭和の香りが残る建物やレトロな自販機は、中高年には懐かしく、若者の目には新鮮に映る。全国の気になるドライブインを紹介しよう。
雲沢観光ドライブイン<秋田>
麺類だけでなく手作りカツ丼も人気
武家屋敷で知られる角館(かくのだて)の中心部から車で10分ほどの場所に立つ。1970年頃に創業。レトロな自販機で販売する麺類は、ハム、ネギ、メンマ、ナルトがのった甘めのしょうゆラーメンと、食堂で揚げるという天ぷらうどんの2種(各350円)。菓子なども一緒に販売する汎用(はんよう)機には、自家栽培のあきたこまちを使ったカツ丼400円もある。別棟にある食堂では、野菜たっぷりのタンメン700円が人気だ。蔵を改装した旅館は素泊まり4000円、2食付き6600円で営業している。
営業:24時間(食堂は11時~14時)/無休(食堂は不定休)
住所:秋田県仙北市角館町雲然山口66-12
交通:秋田道大曲ICから国道105号経由27キロ
TEL:0187-55-1510
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※掲載時のデータです。
食堂SS<長野>
木曽路をゆく運転手に愛される名店
名古屋市と長野市を結ぶ国道19号沿いにある食堂で、1964年の創業時からトラック運転手らを中心に愛されており、現在も彼らのために早朝から夜まで通し営業を行う。メニューは、定食、麺類、丼物など150種以上。名物の鯖の煮込みは、しょうゆベースのタレで煮込み、一晩寝かせて提供する。セットのみそ汁の中身によって普通定食640円、豚汁定食770円、かす汁定食800円(春までの限定)など、バリエーションがある。奈良井宿など旧中山道の宿場町が近い。
営業:6時~20時/月曜休
住所:長野県塩尻市贄川1872
交通:長野道塩尻ICから国道19号経由20キロ
TEL:0264-34-2234
※掲載時のデータです。
公楽園<新潟>
昭和40年代の雰囲気が色濃く残る
上越新幹線燕三条駅から車で10分ほど、国道116号沿いに立つ。1976年開業時の建物の1階が自販機コーナー、2階が素泊まり専用のホテルになっている。トーストのレトロ自販機は、300円を入れると機械の中で焼き上げ、できたてを味わえる。チーズサンドとハムサンドの2種があり、スタッフが手作りで仕込んでいる。ゲームコーナーを併設。ホテルは和洋全9室で、部屋の種類にかかわらず1人2900円。利用者は県内のドライバーや県外のレトロマニアが多いという。
営業:24時間(ホテルは16時チェックイン、10時チェックアウト)/無休
住所:新潟県燕市熊森1286
交通:北陸道三条燕ICから県道68号経由8キロ
TEL:0256-97-1575
※掲載時のデータです。
ドライブインダルマ<京都>
黄色い川鉄計量器製のレア自販機が3台並ぶ
京都府舞鶴市と鳥取県岩美(いわみ)町を結び、日本海沿いの美しい景色が楽しめる国道178号沿いに立つ。1971年創業。全国的に希少な川鉄計量器製の麺類自販機が3台並び、きつねうどん、天ぷらうどん、ラーメンをそれぞれ販売している(各300円)。油揚げ、天ぷら、チャーシューは、併設のレストランで手作りしており、麺は特注のものを使用している。西日本では珍しいハンバーガーの販売機やレトロなゲーム機もある。レストランではエビフライが人気。
営業:8時~18時(レストランは11時~14時)/無休(レストランは水曜休。祝日は営業)
住所:京都府舞鶴市丸田822-1 交京都縦貫道舞鶴大江ICから国道178号経由11キロ
TEL:0773-82-0213
※掲載時のデータです。
自販機コーナーオアシス<島根>
“自販機の神”が作る絶品麺を味わいたい
益田市中心部から車で10分ほどの場所にある自販機コーナー。2軒隣には同様の「後藤商店」もあり、ファンの間でちょっとした“聖地”になっている。オーナーの田中健一さんは、“自販機の神”とも呼ばれる人で、ほかに2軒の店舗を持ち、自販機の販売、修理、商品の製造も手
掛ける。店内では2台ある麺類自販機で、しょうゆラーメン、天ぷらうどん、肉うどん、肉そば(各400円)を販売。天ぷら、牛肉、チャーシューなどの具は田中さんの手作り。麺は特注品だ。
営業:24時間/無休
住所:島根県益田市安富町2597-1
交通:浜田道浜田ICから国道9号経由48キロ
TEL:090-3172-3760
※掲載時のデータです。
長沢ガーデン<山口>
温泉に宿泊まで! 地元で人気のドライブイン
1967年創業。国道2号沿い、山陽道山口南ICからは車で3分ほどの場所でアクセスがいい。建物のすぐ隣には周囲約6キロのため池、長沢池が広がり、施設各所からの眺めも楽しみ。食堂、日帰り温泉(400円)、旅館(素泊まり4000円~)、土産物の売店など、施設が充実している。うどん自販機で販売する天ぷらうどんと肉うどん(各350円)は、イリコやカツオでだしを取り、具材も手作り。ソフトクリームの外観が目を引く軽食売店も昭和テイストにあふれている。
営業:10時~22時(施設により異なる)/不定休
住所:山口県山口市鋳銭司2296
交通:山陽道山口南ICから国道2号経由3キロ
TEL:0835-32-0140
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※掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年1月号)
(Web掲載:2024年1月20日)