【中井精也のゆる鉄写真館】釧網線茅沼駅
あぁタンチョウよ、君は美しい……
タンチョウが飛来する駅として
有名な釧網(せんもう)線茅沼(かやぬま)駅。
ホーム前に広がる雪原には、
かなりの確率でタンチョウがいますが、
S字カーブの線路上にいるところを、
どうしても撮りたいっ!
そして極寒のホームで粘ること5時間。
あきらめかけてふと、ホームを見ると、
なんとフツーにタンチョウが立ってる!
慌ててレンズ交換した瞬間……、フワリ。
まるで「私の羽の美しさを撮って」と
言わんばかりのポーズに、うっとり。
もしかしてタンチョウって、
ナルシスト!?
文・写真/中井精也
1967年、東京生まれ。鉄道写真家。独自の視点で鉄道を撮影し、『ゆる鉄』など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。甘党。著書・写真集に「1日1鉄!」(インプレス)など。2015年講談社出版文化賞・写真賞受賞。
(出典:「旅行読売」2024年1月号)
(Web掲載:2024年8月31日)