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【47都道府県 行きたい道の駅】能登半島地震から復興へ七尾、輪島、珠洲の道の駅を巡る(1)~能登食祭市場~

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> 七尾市、輪島市、珠洲市
【47都道府県 行きたい道の駅】能登半島地震から復興へ七尾、輪島、珠洲の道の駅を巡る(1)~能登食祭市場~

能登食祭市場は、七尾市の姉妹都市であるアメリカのモントレー市などに見られるフィッシャーマンズ・ワーフを参考に作られた

 

「七尾フィッシャーマンズ・ワーフ」と呼ばれる能登食祭市場

七尾市は「能登の玄関口」と呼ばれる。七尾湾を目の前にして立つ道の駅能登食祭市場は、1991年に地元有志らによって開業した。「七尾フィッシャーマンズ・ワーフ」の愛称どおり、海の幸をはじめ能登のおいしいものがたくさん集まっている。今年の元日に発生した能登半島地震で液状化や地割れなどの被害を受けたが、復旧工事を進めて5月18日に一部で営業を再開。現在は飲食店2軒を含む17店が仮営業している。

人気の浜焼きは外のテントで営業中。能登で獲れた新鮮なイカや貝、一夜干しなどの魚介類を、能登産の七輪を使って炭火で焼く。潮風を感じながらの海鮮バーベキューの味は格別だ。ほかにも焼き魚や干物、揚げカマボコ、ジェラートなどの店舗が入っており、購入した商品を館内で食べられるスペースもある。能登の伝統的な発酵調味料いしるや、七尾特産のなまこ商品、名物のみそまんじゅうなども土産におすすめだ。

能登食祭市場の入り口に置かれている日本一の七輪。高さ1.5メートル、直径1メートルあり、一度に100人前の浜焼きができるという

建物横の桟橋から発着する遊覧船も運航を再開している。七尾湾の波は穏やかで、爽快で心地よい船旅が楽しめる。取材に訪れた日は日曜で、多くの観光客の姿が見られた。「にぎわいがあると、やはりうれしい。ぜひ七尾に来てほしい」と竹一焼魚店の角間裕美さん。道の駅副駅長の吉田悟史さんも「早く元の能登食祭市場に戻れるよう、皆で頑張っています。8月からは営業時間も少し長くなる予定です」と意気込む。

七尾湾を約20分かけて巡る遊覧船。1日7回運航、1500円

竹一鮮魚店

(左)焼きイカ、串焼きの魚やホタテ、干物類を販売する( 右)「一番人気は焼きイカです。自慢の串焼きや一口サイズのいか飯もぜひ食べてみて」と角間裕美さん

なまこや

(上)七尾湾で多く獲れ るナマコを使った商品を販売。高級珍味このわた、 くちこなどの食品を取りそろえる( 下)コリコリした食感の味付赤なまこ。 三杯酢で味を付けてあり、そのまま食べられる

遊庵

(上)特製オムライスラ ンチ(990円)。サラダとスープ付き。鶏の餌にハーブを与えたハーブ卵を使い、ソースも自家製だ( 下)素材と味にこだわった洋食レストラン。コメは県内産の有機栽培のコシヒカリを使用している

能登のドライブスポット🚙

イカの駅つくモール

 

全長13メートルのイカのモニュメント「イカキング」で有名になった能登町の情報発信拠点。能登町小木の特産品である「船凍イカ」やイカ漁についての展示のほか、カフェや物産品販売コーナーがある。
■10時30分~14時30分(※レストラン、遊覧船、マリンレジャーは休業中。営業時間などは変更の可能性あり)/水曜休/能越道のと里山空港ICから35キロ/TEL0768-74-1399 ※HPはこちら

 

のとじま水族館

写真/のとじま水族館

能登半島近海に生息、回遊してくる魚を中心に飼育、展示している。一部の営業を再開したが、ジンベエザメの展示、イルカ・アシカショーなどは休止中。
■9時~16時30分(12月1日~3月19日は〜16時)/年末年始休/当面の間1000円/能越道和倉ICから16キロ/TEL0767-84-1271 ※HPはこちら

 

花嫁のれん館

花嫁のれんは、幕末の頃から加賀藩領地に伝わる婚礼の風習。婚礼の日、花嫁の実家の紋入りののれんを婚家の仏間の入り口に掛け、花嫁がのれんをくぐって仏壇にお参りす
る。加賀友禅などで仕立てられた華やかなのれんを展示している。
■9時30分~16時/年末年始休、不定休/550円/能越道七尾ICから3キロ/TEL0767-53-8743 ※HPはこちら


能登食祭市場「能登の玄関口・七尾で海の幸を味わう」
TEL:0767-52-7071
住所:七尾市府中町員外13-1
営業:【1階・能生鮮市場など】9時~16時/平日休【2階・遊庵】11時~14時30分、17時~20時(らーめん亭は11時~14時)/火曜休(※営業日や時間は変更の可能性あり)
交通:能越道七尾城山ICから4キロ
駐車場:【普通車】150台【大型車】8台

私のおすすめ!

副駅長/吉田悟史さん
炭火で焼く浜焼きは、海鮮のうまみがぎゅっと詰まっています。焼きたてが最高なので、ぜひ食べに来てください。

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年9月号)
(Web掲載:2024年10月22日)


Writer

出口由紀 さん

美味しいものには目がないライター。その土地の空気の中で味わう新鮮な特産品や郷土料理は、旅ならではの醍醐味だと思っている。最近感動したのは、生でかじった北海道の白いトウモロコシと夏の日本海の岩ガキ。土地それぞれの言葉を聞くのも好きで、一期一会の出会いと会話を楽しみながら旅をする。

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