【5000円で日帰り満足旅】甘い幸せを求めて 札幌発祥スイーツ探訪

「ロイズカカオ&チョコレートタウン」の工場体験ゾーン。ビッグなお菓子と記念撮影できるフォトスポットやチョコレート作りのシミュレーションゲームなど、遊び心満載
寒くなるほど、あの濃厚な甘さと口どけが恋しくなる
寒くなるほど、あの濃厚な甘さと口どけが恋しくなる。そう、冬はチョコレートのおいしい季節。根雪も近い札幌で、チョコレート工場を巡る小さな旅へ出かけてみよう。
北海道土産といえば「ロイズの生チョコ」を思い浮かべる人も多いはず。ロイズは1983年に札幌市東区で創業。99年に札幌に隣接する当別町に生産拠点を移し、2023年には工場内に「ロイズカカオ&チョコレートタウン」がオープンした。
ロイズカカオ&チョコレートタウンは、南米コロンビアの自社農園でのカカオ栽培から工場の製造ラインを経てチョコレートが誕生するまでの「ファームトゥーバー」を五感で学べる体験型ミュージアムだ。見学ルートの至る所にゲームや映像、アトラクションなどが用意され、ついついボタンを押してみたくなる。ロイズのチョコレートを無料でゲットできるマシンも見逃せない!オリジナルのチョコレートが作れる有料ワークショップ、限定商品も豊富な工場直売ショップにも心引かれつつ、工場を後にした。



同じく北海道土産といえば「白い恋人」も外せない。製造元の石屋製菓は1947年に創業。駄菓子製造を経て76年に誕生した「白い恋人」は今や北海道を代表する銘菓であり、札幌市西区にある「白い恋人パーク」で製造工程を見学できる。札幌駅からはバスで約30分。道中には道産子のおやつとして親しまれる「坂ビスケット」の工場や、北海道開拓の礎の地である琴似(ことに)地区があり、車窓からの風景にも飽きることがない。
正面ゲートをくぐるとそこはチョコレートの夢の国!英国風のチュダーハウスとイングリッシュガーデン。動物たちのパレードとシャボン玉が時を告げるからくり時計塔。有料エリア「チョコトピアハウス」では〝チョコレートを愛しすぎた博士〟にナビゲートされ、プロジェクションマッピングショーとともにチョコレートのディープな世界へ。有料の体験メニューでチョコの食べ比べもした。やがて日が傾き、薄暮の園内がイルミネーションの光に包まれた瞬間は、夢のような美しさだった。




お財布の残金もあとわずか。旅の締めくくりに大通公園の「ミュンヘン・クリスマス市」をのぞいてみようか。聖夜に思いをはせる華やいだ冬のひとときは、プライスレスの幸せを味わえるはずだから。
文/佐々木美和

ランチにお勧め!


旅の予算総額

ロイズカカオ&チョコレートタウン
🔳10時〜15時/不定休/1200円/学園都市線ロイズタウン駅から無料シャトルバス運行/問い合わせはメール(royce.cct@royce.com)で
白い恋人パーク
🔳10時〜18時(有料エリアは~16時30分)/無休/有料エリアは800円/地下鉄東西線宮の沢駅から徒歩7分/TEL011-666-1481
六花亭 札幌本店
🔳喫茶室は10時30分〜16時30分/喫茶室は水曜休/函館線札幌駅から徒歩5分/🆓0120-126-666
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2024年12月号)
(Web掲載:2025年3月10日)