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【一度は見たい紅葉百景】車窓から、空から、湖上から…… 多彩な乗り物に乗って紅葉三昧 箱根

場所
> 箱根町
【一度は見たい紅葉百景】車窓から、空から、湖上から…… 多彩な乗り物に乗って紅葉三昧 箱根

色付いたモミジやヒメシャラ、ブナの原生林が広がるさまは、紅葉のじゅうたんのよう

バリエーション豊かな秋景色を満喫できる箱根

地形に合わせて多くの交通手段がある箱根は、乗り物から紅葉を楽しむのには最適な場所。箱根ロープウェイで空から俯瞰(ふかん)したり、箱根海賊船で湖上から眺めたりと、バリエーション豊かな秋景色を満喫できる。

玄関口の箱根湯本駅から、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船と乗り継いで回れる上、バス路線も豊富なので、日帰りでも効率よく楽しめる。

強羅(ごうら)駅近くの箱根美術館、小涌谷(こわくだに)駅近くの岡田美術館など、箱根には庭園のある個性的な美術館も多く、紅葉の時期は独特の輝きを放つ。箱根ガラスの森美術館の庭園からは大涌谷を遠望、カエデやヤマモミジが色付き、季節のガラス作品と紅葉のコントラストが美しい。

ローズガーデンでバラと紅葉を同時に楽しめる箱根強羅公園、少し高い位置から芦ノ湖を見渡せる恩賜(おんし)箱根公園など、ひと味違う魅力的な公園を訪ねるのもいいだろう。

足を延ばすなら箱根山・台ヶ岳(だいがたけ)斜面の仙石原(せんごくはら)すすき草原がおすすめ。遊歩道もあり、金色に染まったススキが夕日に照らされてきらめくさまは見事だ。

箱根ロープウェイ

🍁11月中旬〜下旬

3)箱根ロープウェイ_大涌谷通過.jpg
大涌谷駅周辺から谷底を見下ろす

早雲山駅から桃源台駅までの約4キロを4駅で結ぶ。眼下の迫力ある紅葉風景とともに、富士山や芦ノ湖など雄大な景色を眺めながら空中散歩が楽しめる。2025年4月、大涌谷駅に体験型展望エリア「ちきゅうの谷」がオープン。谷に突き出したデッキから大涌谷の自然を体感できる。「谷のマルシェ」で限定スイーツやお土産も忘れずに。
【Data】9時~16時45分/無休/往復2500円(10月1日から3000円)/早雲山駅へは箱根登山ケーブルカー早雲山駅下車すぐ/TEL:0465-32-2205

2)ちきゅうの谷(息吹きのデッキ).jpg
「ちきゅうの谷」の「息吹のデッキ」。むき出しの岩肌や噴気など、山の呼吸を感じられる

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噴気をイメージしたタニマルマフィン600円

箱根登山電車

🍁11月中旬〜下旬

5)箱根登山電車_早川橋梁.jpg
色付く山間をスイッチバックで上る

箱根湯本駅から強羅駅までの8.9キロを約40分で結ぶ日本有数の山岳鉄道。標高差は約450メートル、赤や黄色に染まる山間の急勾配をスイッチバックで上っていく。車窓の絶景ポイントは塔ノ沢―大平台駅間に架かる早川橋梁。渓谷を彩る鮮やかな紅葉を間近で見られる。TEL:0465-32-6823

6)箱根登山電車_アレグラ号.jpg
車両の四方から箱根の自然を楽しめるよう窓が大きくとられたアレグラ号

箱根海賊船

🍁11月上旬〜下旬

8)箱根海賊船_Victory(縦).jpg

芦ノ湖の桃源台港から箱根町港・元箱根港を約25〜40分で結ぶ。富士山と紅葉の外輪山の眺めは壮観。箱根神社の鳥居など湖畔の社寺や建物と紅葉のコントラストを眺めるのも楽しい。
【Data】9時30分~17時5分/無休/往復2220円(10月1日から3000円)/桃源台港へは箱根ロープウェイ桃源台駅下車すぐ/TEL:0460-83-6325

9)新しくなった箱根海賊船_Victory(特別船室).jpg
4月に新しくなった「ビクトリー」の特別船室

箱根美術館

🍁11月中旬〜下旬

7)紅葉の苔庭.jpg

1952年開館の焼き物を中心に展示する美術館で、庭園「神仙郷」の中に立つ。敷地内には趣の異なる庭が数種あり、「苔(こけ)庭」の約130種の苔の緑と200本のモミジの赤との対比は目を見張るほど。
【Data】9時30分~16時/無休/1430円/箱根登山ケーブルカー公園上駅下車すぐ/箱根町強羅1300/TEL:0460-82-2623


文/高崎真規子

※紅葉ピーク期の時間や料金はホームページを参照👉箱根ナビ箱根美術館

(出典:旅行読売2025年10月号)
(Web掲載:2025年10月20日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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